一概にハーブティと言っても、いろいろな種類のものがありますよね。
ひとつひとつ香りはもちろん違いますし、実は期待できる効能もそれぞれ異なります。
また、数あるハーブティの中には、便秘解消効果が期待できるものもあるのをご存知ですか?
今回は、そんな便秘に効果的に働くハーブティを厳選して6種紹介するとともに、その飲み方や注意点などを詳しく紹介していきたいと思います。
ハーブティの効果
便秘解消のためにハーブティを飲む、ということにぴんと来ない人も多いかと思います。
しかし実はハーブティを飲むことは、便秘にとても良い効果を与えてくれると考えられているのです。
と言うのも、便秘解消のためには水分補給が大切だと言われることは多いですよね。
これは体内に水分が不足してしまうことで便が固くなり、排便が困難になることが理由として挙げられます。
普段から水分を積極的に摂取するわけではない人はもちろんのこと、特に夏とは違って喉が渇きにくい冬場は水分不足になりやすいのです。
一方、ハーブティなら水分を補給しながらハーブが持つ効能を体に採り入れることが可能です。
特に便秘解消の作用が期待できるハーブティは、便秘薬のように素早く排便を促すわけではありませんが、環境を整えながら排便を促すようです。
また、そのようなハーブティを日常的に飲む習慣をつけることで、便秘になりにくい身体づくりができるという体質改善も可能とされています。
おすすめのハーブティ
続いては、便秘解消に効果があるハーブティを実際に6つ紹介していきましょう。
特徴や飲み方、注意点、飲む上でのデメリットなども併せてみていきますので、ぜひ参考にしてください。
カモミールティー
便秘を引き起こす原因のひとつとして、ストレスや自律神経の乱れが考えられています。
便秘の原因は食物繊維不足であることが多いのですが、人によっては過度なストレスを感じすることで神経性の便秘を引き起こすことがあるのです。
そんな神経性の便秘に効果的に働くハーブが、「カモミール」です。
カモミールには胃腸の炎症を抑えてくれる効果があるので、ストレスで過敏になった胃腸を健康にし、炎症を抑えてくれると言われています。
また、カモミールはリラックス効果が高いので、高ぶった気持ちやイライラを抑え、ストレスを緩和してくれる効果が期待できます。
また、カモミールには体を温めてくれる作用もあるので、冷えから来る便秘にも効果的に働くでしょう。
カモミールティーは癖のない、フルーティーな香りのするハーブティなので、比較的誰でも飲みやすいかと思います。
また、「眠りのハーブ」と言われるほど、カモミールは不眠症にも効果が見込めます。
心地よい眠りのためにも、カモミールティーは寝る前に摂取すると良いでしょう。
一方で、ブタクサやヨモギなどの花粉症を持っている人は、カモミールティーの摂取はおすすめできません。
カモミールティーを飲むことで、花粉症の症状を悪化させてしまうことがあるのです。
フェンネルティー
お料理に使用する「フェンネル」ですが、ハーブティとしてはあまりなじみがない人も多いのではないでしょうか。
フェンネルは昔からよく利用されているハーブのひとつで、「魚のハーブ」と呼ばれているほど魚料理に使われることが多く、魚の臭みや油っぽさを消してくれる作用があります。
そんなフェンネルにも、便秘解消効果が期待されています。
と言うのも、「過敏性大腸症候群」などに代表される、腸の蠕動運動が過敏になった状態の場合に、痛みを和らげ蠕動運動を整える効果がフェンネルにあると言われているのです。
腸の蠕動運動を整えることで、排便を正常化できれば便秘の解消も期待できます。
また、フェンネルは消化を促進する作用もあることから、お腹の張りや便秘に効果的に働くとされているのです。
フェンネルは民間の便秘薬としても良く使用されていたようです。
フェンネルティーは甘い香りと苦みが特徴なので、苦手に思う人いるかと思いますが、大丈夫だという人はぜひ摂取してみてください。
一方で、妊娠中の場合はフェンネルティーの摂取はあまりお勧めできません。
フェンネルには子宮を刺激する作用があるので、少量ならばあまり問題はないかもしれませんが、心配ならば控えておいた方が賢明でしょう。
ちなみに授乳中にフェンネルを施主すると、母乳の出を良くする効果も期待できるそうです。
マテ茶
最近はコンビニでもマテ茶をよく見かけるようになりましたよね。
なかにはダイエット目的でマテ茶を飲んでいるという人も多いのではないでしょうか。
マテ茶は実は、便秘に効果がある飲み物としても有名です。
そもそも便秘の大きな原因として考えられているのが食物繊維不足です。
食物繊維が不足することで排便が促されず、便秘になる人が多いと言われており、その背景には食事の欧米化があると考えられています。
その点マテ茶は、食物繊維を多く含むことから、便秘解消に効果があると言われています。
マテ茶に含まれている食物繊維は水溶性のものなので、弛緩性や直腸性など、さまざまなタイプの便秘に効果を発揮すると言われているほか、排便を促すだけでなく動脈硬化などの生活習慣病の予防にも効果があると考えられているのです。
ハイビスカスティー
鮮やかな赤色が魅力のハイビスカスティーは、かつてクレオパトラも愛飲していたと言われているほど、高い美容効果が期待されているハーブティです。
飲んでみるとわかりますが、ハイビスカスティーは少し酸っぱい味が特徴でもあります。
ソーダやカルピスと割っても美味しくいただけます。
特に夏場にはすっきりと飲むことができるので、ぜひ試してみてください。
この酸っぱさを形成しているのがハイビスカスティーに多く含まれているクエン酸で、ストレス解消や疲労回復などの効能が期待されています。
また、胃腸を整える作用も見込めるので、便秘にも効果があると言われています。
一方で、ブタクサやヨモギなどのアレルギーがある人は、ハイビスカスティーを飲むことで症状が悪化することもあるので注意しましょう。
そのほか、飲み始めて、不快感や気持ち悪さを覚えたらすぐに飲用を中止してください。
ローズヒップティー
ローズヒップティにはビタミンCが豊富に含まれています。
そもそもローズヒップ自体に含まれているビタミンCはレモンのおよそ9倍ともいわれており、そのほかビタミンB1やカルシウム、βカロテンなどさまざまな栄養素を持っているとされています。
ビタミンCは美肌効果が高い栄養素としても有名ですが、実は便秘解消にも効果があることが分かっています。
ビタミンCは善玉菌のエサとなるので、善玉菌の増殖を促し、腸内環境を改善、結果的に排便をスムーズにする効果が見込めます。
一方、ローズヒップティは覚醒作用が強いため、妊娠中の服用はおすすめできません。
しかし女性ホルモンを安定させる作用があることから、生理が来ない人や、生理不順に悩んでいる人などにはおすすめできます。
タンポポ
タンポポ茶は、味がコーヒーに似ていることから「たんぽぽコーヒー」とも呼ばれています。
しかしコーヒーとは違ってノンカフェインなので、子供からお年寄りまで誰でも安心して飲めるハーブティでもあるのです。
そんなタンポポ茶には、緩下作用と呼ばれる排便を促す働きがあると言われています。
そのため、便秘解消にも効果があるとされているほか、胃の働きを活発化する作用もあるので、消化不良にも効果を発揮するそうです。
またタンポポ茶には女性ホルモンのバランスを整える作用もあることから、不妊の改善や生理不順の解消などにも効果があると言われています。
ハーブティをおいしく飲むには?
便秘解消のためにハーブティを飲もうとしても、人によっては味や香りを苦手に思うこともあると思います。
そういう時には、はちみつを足してみたり、他の紅茶とブレンドして飲みやすくしたりすると良いでしょう。
ハーブティでリラックスタイムを♡
いかがでしたか?便秘解消の効果が見込めるハーブティを紹介しましたが、基本的に妊娠中のハーブティの摂取は注意が必要です。
ノンカフェインとはいえ、薬効が強いものも多くあるので、妊娠中にどうしてもハーブティを飲みたいという人は、医師に相談してみてからの方が良いでしょう。
