ヘルスケア

体からのSOS!お腹の調子が気になるけど、病院に行くなら・・・?

下痢や便秘を主な症状としてた病気の中に、過敏性腸症候群というものがあります。

検査では異常がないので診断が難しいですが、お腹の不快な症状が長期間続いている場合は、過敏性腸症候群の可能性があります。

治療によって楽になりますから、お腹の不調が続くのでしたら病院に行ってみてください。

これって過敏性腸症候群かも?

変なものを食べた覚えがないのに下痢や便秘が長期間続いている場合、もしかすると過敏性腸症候群かもしれません。

過敏性腸症候群は緊張やストレスが原因でひどくなることがあるので、日々の生活で困りやすいです。

過敏性腸症候群の症状を知っておくことが大切です。

セルフチェック

過敏性腸症候群では以下のような症状がみられます。

当てはまるものが多い方は過敏性腸症候群の可能性があります。

  • 通勤途中でお腹が痛くなって電車を降りてしまう
  • 運転中にお腹が痛くなってしまう
  • 話し合いや会議の前や最中にお腹が痛くなる
  • 試験前にトイレに行く回数が増える
  • 旅行など不慣れな場所に行くとお腹が痛くなる

これらは過敏性腸症候群を発症している方に多い症状です。

過敏性腸症候群の特徴はストレスや社会環境が大きく関与している点です。

今から起きる不安なことや今まで行ったことのない場所、トイレのない場所に行くとお腹が痛くなりやすいです。

また、過敏性腸症候群は性格も関係していると考えられています。神経質な人や心配性の方はストレスを溜め込みやすいのでなりやすいと言われています。

ローマ基準による診断

先述したように、緊張や不安で下痢や便秘をきたすのが過敏性腸症候群の症状です。

しかしこの病気は体のどこかが悪くなって起きるものではありません。

ストレスなどが自律神経に影響を与えるので、腸には病変が存在しないのです。

普通の病気では血液検査やレントゲンなどの画像で何らかの異常がみられます。

病気を診断するには異常がなければできませんが、過敏性腸症候群の場合は血液検査やレントゲンで異常を見つけることができません。

過敏性腸症候群を診断するために用いられているのはRomaⅢという基準です。

この中では過敏性腸症候群と診断するための項目は下記のように定められています。

過去3ヵ月間、月に3日以上にわたって腹痛や腹部不快感が繰り返し起こり、次の項目の2つ以上にチェックがつく場合は注意が必要です。

1.排便によって症状が軽減する

2.発症時に排便頻度の変化がある

3.発症時に便形状(外観)の変化がある

*6ヵ月以上前から症状があり、最近3ヵ月間は上記の基準を満たしていること

またRomaⅢは過敏性腸症候群の分類も行っています。

便の性状によって下痢型、便秘型、混合型、その他の4つのタイプに分類されています。

病院に行くには何かに行ったらいいの?

お腹が痛くなった場合は普通の内科に行けばいいのですが、過敏性腸症候群の際には消化器内科と心療内科のどちらか、もしくは両方に行くことをオススメします。

消化器内科

消化器、つまり腸や胃、肝臓などを中心に診てくれる科です。

普通の内科でも過敏性腸症候群の診断や治療はできますが、消化器内科の方が似たような患者さんを多く扱っているので安心です。

過敏性腸症候群の治療は長くなる可能性があるので、信頼できる先生に診てもらってください。

心療内科

過敏性腸症候群の原因はストレスや不安によるものが大きいので、心療内科で精神的な負担を取り除くことも大切です。

心理的な要因が解決すれば過敏性腸症候群の症状も軽快することがあります。

カウンセリングなどで治療を行いたい際には、消化器内科よりも心療内科の方が適切な対応をしてくれやすいです。

どんな治療をされるの?

食事療法

食生活が不規則な人は過敏性腸症候群になりやすいです。

日頃から暴飲暴食をしている場合には規則正しい食生活に戻しましょう。

過敏性腸症候群の症状が下痢型の場合、お腹を刺激する食べ物は避けてください。

香辛料やアルコールなどは腸を刺激して排便を促しやすいです。

症状が強い場合にはこれらの食べ物は控えましょう。

便秘型の場合は食物繊維を多く摂取してください。便を程よい硬さにしてくれるので、便秘になりにくくなります。

運動療法

運動によってストレス解消を狙います。

精神的に楽になると症状が軽快しやすいので、適度な運動を行ってください。

薬物療法

薬によって過敏性腸症候群の症状を抑える方法です。

症状があるとストレスになってしまって余計に悪くなりやすいのが過敏性腸症候群ですので、症状を緩和することで気持ちが楽になります。

過敏性腸症候群の薬には以下のものがあります。

セロトニン3受容体拮抗薬

消化管の運動を強くする成分にセロトニンがあります。

セロトニンがやってくるとセロトニン受容体にキャッチされます。

キャッチする受容体を塞ぐとセロトニンが作用できなくなるので、腸の働きが弱くなります。

特に下痢型の方に有用な薬です。下痢が軽快する以外にも腹痛を抑える役割もあります。

高分子重合体(ポリカルボフィルカルシウム)

下痢型、便秘型の両方に向いている薬です。

スポンジのように水を吸収するので腸内の水分を減らすことができます。

水が多いと、腸での通過時間が短くなるので下痢になりやすいです。

この薬で腸の水分が減ると腸内での食物の流れがゆっくりになるので、便が硬くなって下痢が軽快します。

便秘時には高分子重合体が水分を保持してくれる働きをします。

水分が足りない場合に便秘が起きやすいので、薬によってほどよい水分が与えられます。

抗コリン薬

腸を動かすためにアセチルコリンという物質が必要です。

抗コリン薬はアセチルコリンの働きを弱めるので腸の動きを悪くします。

主に下痢型の方によく使われます。

消化管運動調節薬

消化管運動を行うアセチルコリンやノルアドレナリンの働きを調節する薬です。

消化管の働きを適切に戻す狙いがあるので、下痢型と便秘型の両方に使われる薬です。

乳酸菌製剤

ストレスや不安が強くなると腸内の細菌バランスが乱れることがあります。

腸内細菌が乱れている時にも下痢や便秘を生じやすいです。

乳酸菌製剤によって乱れてしまった腸内細菌のバランスを元に戻します。

下剤

便秘型の過敏性腸症候群に用いられます。

ずっと便が出ないままだと菌がたまったりして腸に良くないので、下剤によって無理にでも出してもらいます。

排便習慣を身につけさせるために使われることもあります。

その他(抗うつ薬、抗不安薬など)

過敏性腸症候群は精神的な面が原因になりやすいので、抗うつ薬や抗不安薬などで不安を取り除きます。

不安がなくなると症状が軽くなりやすいため、過敏性腸症候群の際には有用な薬です。

気になったら我慢しないで病院へ!

過敏性腸症候群は体に原因がない病気ですが、下痢や腹痛などの症状はあります。

検査で引っかからないので見逃されやすく、原因不明の下痢に悩み続ける方もいらっしゃいます。

過敏性腸症候群は治療によって軽快するので、お腹の不調を感じた時には消化器内科を、ストレスが強い時には心療内科を受診してみましょう。

ABOUT ME
asamin
九州出身♥自然大好き!旅行大好き!フットワークが軽いのが自慢です! nanairoでは、美容と健康を担当しています(^^)