ヘルスケア

辛い便秘にとうもろこしがオススメとは限らない!

「とうもろこしを食べるとなぜか腹痛が起きる」という経験に覚えはありませんか?

「とうもろこしを食べた次の日はたくさん出る」と、とうもろこしとお通じとの関係をなんとなく感じている人もいるはずです。

実はとうもろこしからは、便秘解消やお通じを促進する優れた効果を得られるのです。

これは、とうもろこしに含まれる不溶性食物繊維の作用によるものです。

しかし、こうした嬉しい作用が不溶性食物繊維によるものだからこそ、とうもろこしでの解消方法が「適している人」と「適していない人」とに二分されます。

こちらでは、とうもろこしの便秘解消効果について不溶性食物繊維を中心に見ていき、またどのような人にとうもろこしが効果的なのかについてご紹介します。

とうもろこしが便秘や、腸内洗浄に効果的!

とうもろこしが便秘や腸内環境の正常化に効果的な理由としては、「不溶性食物繊維のセルロースが豊富に含まれている」「便を柔らかくするマグネシウムが比較的多い」の2つが挙げられます。

不溶性食物繊維「セルロース」が豊富

便秘の解消には食物繊維の摂取が効果的です。そんな食物繊維には、水に溶ける水溶性食物繊維と水に溶けない不溶性食物繊維の2種類が存在します。

そのうち不溶性食物繊維の代表格であり、とうもろこしに豊富に含まれているのがセルロースと呼ばれるものです。

とうもろこしに含まれるセルロースの量は、なんと100gあたりに3g!そのほとんどがとうもろこしの黄色の実を包む外の皮に存在します。

セルロースには、胃や小腸で消化吸収されずに大腸にたどり着き、大腸内の水分を吸収して膨張し腸壁にこびりついている宿便や不要な老廃物を絡め取るという働きがあります。

この作用こそ、便秘の解消に大変役立つのです。

というのも、腸内にある便を体の外へと出すには、ある程度の量がなければ排便のために必要な蠕動(ぜんどう)運動(腸の動き)が行われません。大腸内に届いたセルロースの作用から食べカスにたっぷりの水分が含まれるようになり、その結果として大腸の内壁を刺激して蠕動(ぜんどう)運動を活発にできるのです。

つまり、お腹がゴロゴロと動いたり翌日には便の量が増えたりといった変化は、とうもろこしに含まれている不溶性食物繊維の作用によるものです。

こうした作用を得られるとうもろこしは、便秘や宿便の解消のみならず、便秘や大腸ガンの予防にも役立ちます。

便を柔らかくするマグネシウムも

とうもろこしの主成分は炭水化物(糖質)ではありますが、上記の食物繊維をはじめビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンEなどのビタミン群、カリウム・マグネシウムといったミネラル成分をバランス良く含む穀類となります。

野菜の中でも栄養価の高い緑黄色野菜と比べると含まれるビタミン群が少ないものの、穀物(主菜)の中では世界三大穀物になるのも納得できる優れた栄養価となっています。

特に、便秘を解消するうえで嬉しい効果を発揮する栄養素としては、ミネラル成分であるマグネシウムになります。

マグネシウムには腸内の便を柔らかくほぐし、体の外へと排出しやすい状態にする働きがあるからです。

こうしたマグネシウムの作用が不溶性食物繊維のセルロースとの効果と相まって、より効果的に便秘解消・予防そして腸内環境の正常化へとアプローチできるのです。

でも、とうもろこしを食べると、お腹が痛くなることも

上記のようにとうもろこしには優れた便秘解消効果がありますが、中には「とうもろこしを食べると腹痛が起きる」という人がいるのも事実です。

これは、慢性的な便秘やそれによる腸内環境の悪化から腸の活動が弱まっていることが原因として挙げられます。

とうもろこしの皮に含まれるセルロースは、大腸に届いて水分を吸収し膨張することで腸に刺激を与えます。

腸の働きが弱まっている人にはこのセルロースによる刺激は強すぎてしまい、腹痛という症状を招いてしまうのです。

慢性的な便秘の人、便秘がちな人は実はとうもろこしは逆効果

不溶性食物繊維のセルロースから得られる便秘解消効果は確かに優れたものです。

しかし、慢性的な便秘の人や便秘がちな人にとっては、逆効果となる恐れがありますから注意が必要です。

慢性的な便秘から腸の動きが弱まっている人は…

とうもろこしに豊富に含まれる不溶性食物繊維セルロースは、腸内環境がある程度整っている人の場合には摂るべき栄養素です。

しかし、先述の通り慢性的な便秘やそれによる腸内環境が悪化していて蠕動(ぜんどう)運動が弱まっている人の場合には適していない成分となります。

不溶性食物繊維のセルロースは、大腸にまで届くと水分を吸収して膨張します。

したがって、蠕動(ぜんどう)運動が弱まっている人が摂取した場合には、どんどんお腹の中でセルロースが膨れるばかりで、便として排泄されずにそのまま腸内に溜まってしまう恐れがあるのです。

さらに便秘の人の場合には、もともと腸内にある便が排泄の邪魔になっています。

そんな状態にある腸内に不溶性食物繊維が来て膨らんだとしても、さらに腸を圧迫するばかりです。

もともと溜まっていた便と不溶性食物繊維が排泄されないままの状態が続くと、それらが腐敗しておならの原因となるガスが発生します。

このガスをおならとして外に出さずに我慢すると胃腸の働きの低下に繋がるほか、内臓を圧迫したり腸から血管へと吸収されたりします。

血管に吸収されたガスは、頭痛・肩こり・腰痛さらには体臭や口臭といった様々な体の不調の原因となることも。

まずは水溶性食物繊維や乳酸菌の摂取を

  • 慢性的な便秘の状態にある人
  • 便秘がちな人
  • 腹痛を伴う便秘にお悩みの人
  • 便秘と下痢を繰り返す人

上記のように腸の働きが弱くなっている人の場合には、大腸の中で膨れる性質から酷い便秘を引き起こす恐れのある不溶性食物繊維は適していません。

まずは、お腹に優しく腸内環境を整えて健康な状態にする水溶性食物繊維や乳酸菌を摂取することから始めましょう。

先述でご紹介しましたように、水溶性食物繊維は水に溶けるタイプの食物繊維です。

リンゴなどの果物、納豆やオクラなどのネバネバ食品に多く含まれており、腸内の便を柔らかくほぐしたり善玉菌の餌となってその数を増やしたりといった腸内環境を整える働きがあります。

大腸に届くと善玉菌のような働きをする乳酸菌や、オリゴ糖そしてビフィズス菌も腸内環境を整えて胃や腸の働きを高められますから、水溶性食物繊維と合わせて摂取すると相乗効果が得られますよ。

水溶性食物繊維や乳酸菌やビフィズス菌を摂取していく中である程度排便がスムーズに行われるようになったら、徐々にとうもろこしから不溶性食物繊維を摂り入れましょう。

水溶性食物繊維と不溶性食物繊維とをそれぞれ1:2の割合での摂取がベストな方法となりますから、最終的にはこの割合を目指すようにしましょう。

まずは、自分のお腹の調子を見直して!

大腸に届くと水分のみならず内壁にこびりついている便を絡め取って膨張する不溶性食物繊維は、大腸内を綺麗にできる優れた作用があります。

腸内を綺麗にしながら便秘を解消できるなんて、一石二鳥な嬉しい働きですね。

そんな不溶性食物繊維を豊富に含むとうもろこしは、とても魅力的な食材として映ります。

しかし、既に酷い便秘から腸内環境が悪くなっている人にとっては、ますます症状を悪化させてしまう恐れがあります。

「とうもろこしに便秘解消効果があるから!」とすぐに手を伸ばしたり不溶性食物繊維ばかりを摂取したりといったアプローチはおやめくださいね。

乳酸菌や水溶性食物線維の摂取からある程度腸内環境を整えた状態にこそ、不溶性食物繊維に富むとうもろこしは嬉しい効果を発揮しますよ。

水溶性食物繊維や乳酸菌から腸内環境を整えた後に、便秘の解消・予防を兼ねて不溶性食物繊維の摂取量を徐々に整えていくようにしましょうね。

参考文献 わかさ生活

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asamin
九州出身♥自然大好き!旅行大好き!フットワークが軽いのが自慢です! nanairoでは、美容と健康を担当しています(^^)