ヘルスケア

更年期の生理不順、過多月経。原因は?低用量ピルを服用しても大丈夫?

更年期になると、それまで順調に生理があった人も生理不順や、過多月経に悩まされます。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

症状や原因、対策法をご紹介していきます。

症状

月経不順の症状

更年期は45歳から55歳のおよそ10年間。

閉経が平均50歳ですので、その前後年間が更年期といわれています。

ですから、更年期の生理不順に悩む人の大半が45歳から50歳ぐらいと考えて良いでしょう。

実際にある調査では、生理不順が起こるのは閉経を迎える半年前から2年前という人が多かったという結果がでています。

ある日突然、安定していた生理の周期が乱れてきます。

月経の周期は25日から38日が正常ですが、更年期になると一定の周期で生理がこなくなったり、不正出血が起こったりします。

月経の量も、極端に少なかったり多くなったりと変化が見られます。

これらの症状は閉経に向かっていく自然のプロセスなので心配いりません。

ただ、生理不順は閉経の10年前から起こる人がいる一方、予兆もなく急に閉経する人もおり、個人差があります。

ただ、閉経前に生理不順になる人は全体の90パーセントとか。

ほとんどの人が経験するといってもよいですね。

普通の生理不順と更年期の生理不順の違い

普通の生理不順の女性は、低体温の場合が多いとか。

冷えや低体温によって、肩こり、腰痛、頭痛、生理痛、不眠などがおこります。

冷えや低体温は血行が悪くなるため、ホルモンがうまく運べなくなります。

そのため、ホルモンバランスが崩れて生理不順がおこるのです。

また無理なダイエット、不規則な生活や睡眠不足、ストレスなどでも生理不順になります。

一方、更年期の生理不順はエストロゲンが作られなくなることでホルモンバランスが崩れることからおこります。

同じ生理不順でも、原因は異なります。

また、普通の生理不順は十年、もしくはそれ以上の長い期間続く可能性がありますが、更年期障害の生理不順は閉経までという期限があるのも相違点です。

原因

更年期になると、卵巣の機能が衰えて女性ホルモンの一つエストロゲンが減少します。

すると脳の視床下部は卵法刺激ホルモンを分泌して、エストロゲンを分泌するように司令を出します。

ところが、卵巣機能の低下によりエストロゲンが分泌できないため、ホルモンのバランスがくずれます。

そのために、月経が周期的に来なくなるのです。サイクルが長くなったり、出血が少なくなったりする場合はあまり心配しなくても大丈夫です。

しかし、サイクルが短くなって月に2回もくるようなときは、月経ではなく不正出血の可能性があります。

閉経までの流れ

第一段階~更年期の始まり

突然、生理の周期が乱れます。

それまで順調だったのに、急に周期が短くなります。

第二段階

生理の間隔があいて、閉経へ向かい始めます。

エストロゲンの量が急に減ってくるのもこのころです。

のぼせ、ほてり、めまいなど典型的な更年期障害の症状が出始めます。

ホットフラッシュに悩まされるようになります。

第三段階

閉経直前は、不眠、不安、ゆううつなど精神的な症状が出てきます。

生理は出血量が徐々に減って、不正出血が見られることも。

いつ生理になるかわからないので、生理用ナプキンはどこへ行くにも手放せません。

また、膣炎、外陰部のかゆみ、性交痛、尿失禁など下半身の症状も見られます。

閉経

1年以上生理がないと閉経したとみなされます。

エストロゲンの量が少なくなるので、コレステロールの値が高くなってしまいます。

その結果、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中などの危険な症状も出てきます。

また、骨量が減少して以降は骨粗鬆症になりやすくなります。

過多月経になる人も

過多月経とは?

出血が一週間以上続く場合は、過多月経が疑われます。

過多月経の場合、大量の出血やレバーのような値の塊が出てくることから判断できます。

過多月経の目安は、一度の生理で140mlもの出血がある場合といわれています。

過多月経がひどくなると、貧血、倦怠感、動悸などの症状が出てきます。

ナプキンやタンポンが1時間ももたない人もいます。

そのため家事や仕事をするのが難しい状況になる場合もあるそうです。

日常生活にも支障をきたすようになったら、迷わず医師の診断を受けてださい。

原因

ホルモンのバランス

過多月経は、女性ホルモンのバランスが崩れることによっておこります。

エストロゲンが過剰で、プロゲステロンが少ないと過多月経がおこりやすくなるのです。

高エストロゲン、低プロゲステロンの状態が続くと、生理はあるのに排卵ができません。

そのため、子宮内膜の増殖が続き大量の出血がおこるのです。

子宮筋腫

子宮筋腫は40代女性の25パーセントにあるといわれているほど一般的なもの。

子宮筋腫があると出血量が増加して過多月経になります。

子宮筋腫は、全てが治療対象とはなりませんが、出血だけでなくひどい痛みもあったら治療が必要です。

筋腫がある人は、エストロゲンの量が多く、閉経年齢も遅くなるとか。

閉経すれば子宮筋腫は縮小しますが、異常を感じたらすぐに受診することをお勧めします。

閉経するまで待てば大丈夫と思う人も多いかもしれませんが、辛い思いを何年もするよりは、早く治療した方が安心ですね。

対策法

生理不順の対策法

生理不順が続くと、「更年期だからしかたない」で先入観を持ってしまう人が多いのですが、自己判断は禁物です。

生理の様子がいつもと違うと感じたのならば、病院で診察を受けましょう。

40歳以上では卵巣がんや、子宮がんを発症する人が多くなるからです。

特に不正出血が見られた場合は、子宮体がんの可能性もありますので、早めに病院に行くことをおすすめします。

カルシウムを積極的にとる

女性ホルモンの減少は、カルシウムの不足を招きます。

その結果、骨粗鬆症を引き起こすこともありますので、意識してカルシウムを摂取することが大切です。

カルシウムは、牛乳、ヨーグルト、モロヘイヤなどに多く含まれます。

鉄分をとる

過多月経になっていると自覚したのならば、鉄分をとりましょう。

過多月経がひどくなると、たいていの人は貧血を起こします。

その結果、めまいや立ちくらみなどの症状が出てくることがありますが、その場合は病院へ行って診察を受けてくださいね。

鉄剤を処方してもらえば安心できます。

ホルモン補充療法

更年期は、エストロゲンが不足するためにさまざまな症状が出ます。

そこで、エストロゲンを補充する治療法があります。

婦人科で診察を受けて、更年期障害と診断されたらホルモン剤が処方されます。

ホルモン剤は、錠剤ばかりではなく貼り薬や塗り薬もありますので、医師と相談して自分が使いやすいものを出してもらいましょう。

ホルモン補充療法によって、更年期の症状が楽になります。

なお、ホルモン補充療法は閉経後の女性が対象となる場合が多いそうです。

低用量ピルについて

閉経までの治療法の一つとして、低用量ピルがあります。

ピルといえば避妊薬、と思う人も多いでしょうが実は女性の味方。

月経不順や、月経前緊張症(PMS)などの治療薬でもあるのです。

近年、更年期の治療は閉経までは低用量ピルを使用し、閉経したら女性ホルモンに切り替えるという方法がとられています。

低用量ピルを使えば、月経が規則的にきますし、望まない妊娠も避けることができます。

更年期に妊娠する人もいるのです。

低用量ピルは、28日分が一つの周期となっています。

そのうちの21日分がピルで残りの7日分は飲み忘れを防ぐための偽薬となっています。

もしくは、21日分飲んで7日間は薬を飲まないタイプのものです。

いずれも、1日に1錠ずつ同じ時間に飲むようにしましょう。

ただ、高血圧の人、ヘビースモーカー、子宮ガン、乳ガンの人は低用量ピルを使用できませんので、医師と相談してくださいね。

まとめ

生理不順は、更年期が始まったという体からのサインともいえます。

さまざまな症状が出てきて煩わしいことや、大変なことも多い更年期ですが、無理をしないようにして乗り切りましょう。

辛いときは我慢しないで病院に行くことをおすすめします。

ABOUT ME
kimako
奈良出身!ファッション・おしゃれ大好き!海外ドラマにハマり中。 nanairoでは主に健康ジャンルを担当しています!