冬はもちろん、夏でもクーラーのきいたオフィスや電車で手足の先だけいつも冷たい・・・。そんな冷え性女子にはカイロがオススメです。
「夏にカイロ??」と思う事なかれ!
ドラッグストアで年中手に入るお手軽カイロ、実は貼る場所によって効果が変わってくることをご存知ですか?暖めたい場所に効果的な位置を知って、冷え知らずの体を手に入れましょう。
全身の冷え
まず、「全体的に身体の冷えが気になる」そんなあなたはここに貼ってみましょう。貼ると全身の血流が良くなり、じんわりと温かくなる場所をご紹介します。
背中(肩甲骨のあたり)
全身の冷えを取りたいなら、背中の肩甲骨の真ん中から、やや下あたりに貼りましょう。
肩甲骨の中心は内蔵の神経や血管が集中している場所。ここにカイロを貼ることで、新陳代謝をアップさせ、血行を良くして胃腸の働きを高める効果があります。
また、人間は体の前面よりも背面のほうが冷えやすいので、ここを暖めると血流が良くなり体全体が暖まります。
背中には自律神経もあり、暖めることで副交感神経が活発になり、リラックス効果があります。こわばった背中の張りや、肩こりにも効果的ですよ。
首
首筋にゾクッと寒気を感じたとき、「これって風邪の引きはじめかも・・・。」
そんな時は首の後ろにカイロを貼ってみましょう。
首を暖めることで、風邪の悪化を防ぐことができます。首の後ろには冷えを改善するツボがあり、動脈も通っているので、首を暖めることで体全体がぽかぽかになる場所です。
カイロを使う時は肌に直接ではなく、タートルネックの上から貼ったり、タオルやマフラーに貼り付けて巻くようにしましょう。
ただし、風邪気味で頭痛が伴うときは暖めると良くないので、お気をつけくださいね。
また、肩甲骨の真ん中、上の位置にあたる「首の下」に貼ると肩こり解消に効果を発揮します。肩が凝りすぎて頭が痛い場合も、首を暖めるとラクになりますよ。
腰
体の要と書く「腰」は身体のちょうど中央に位置し、上半身下半身の起点となる場所です。
腰が冷えると体の動きが悪くなりケガをしやすいだけでなく、血液の循環も悪くなります。
腰に貼る時はベルトを巻く位置、背骨の両サイドに縦に一枚ずつ貼ると疲労回復に効果バツグンです。腰の中央に一枚貼るだけでも辛い冷え性を改善してくれます。下半身の冷えが辛い方には特にオススメですよ。
お腹
内蔵の冷えは万病の元。「お腹を触ると冷たい・・・」という時は、おへその少し下、「丹田(たんでん)」の位置へ横向きに一枚貼りましょう。
この丹田というツボは体の幹とも呼ばれ、鍛えると姿勢が良くなりますし、暖めると精神の安定にも効果があり、気持ちがほっと和らぎます。
女性の生理痛や、冷えから来る腹痛、下痢の症状を改善してくれます。また、便秘の場合にも丹田を暖めることでかたいお腹が柔らかくなり、腸の動きが活発になります。
下半身の冷え
女性に多い下半身の冷え。「体はあついのに足先だけは冷たい。」「お風呂上がりでもお腹に手を当てると冷たい。」そんなガンコな冷えにピンポイントで効いてくれる場所を見てみましょう。
仙骨、尾てい骨
足下が冷える、下半身が冷たくなる・・・そんな時は「尾てい骨」の少し上、「仙骨」の位置に、縦に一枚カイロを貼ってみましょう。
仙骨の位置は、「お尻の割れ目の上の骨」を探すと分かりやすいですよ。この仙骨というツボを暖めることで、自律神経を刺激し血行が良くなります。
足下が特に暖まるので、下半身の冷えに悩む方には特にオススメ。靴下用のカイロよりも足先が暖まります。
生理痛にも効果があり、生理の一週間前くらいから貼るとつらい生理痛も軽減。上から毛糸のパンツをはくと、効果倍増です。
足の冷え
体を暖めても、足の先だけいつまでも冷たいまま・・。足先の冷えは日中だけでなく、寝る時もなかなか寝付けず困ってしまいますよね。そんな末端冷え性なあなたにオススメな場所はこちらです。
足首、くるぶしから指3本上
「くるぶしの内側から、指3本分上」の位置に、靴下の上からカイロを貼ってみましょう。貼らないタイプのカイロをハンカチなどで足首に巻くのもいいでしょう。
ふくらはぎに貼るのも良いですが、足先が冷たくなる時は「足首、くるぶしの内側から指3本上」が即効性があります。足首には「三陰交(さんいんこう)」という冷えに効くツボがあり、ここを暖めることで、足の指先から膝まで、下半身をあたためてくれます。
ただし、足先だけ暖めるのは一時的な対処でしかありません。
体の内側からあたためて、血行を良くして末端までポカポカな状態を目指しましょう。
足裏
足湯も人気なように、足をあたためると全身が暖まるのは、足裏は全身のツボが集中しているからなんです。
足裏ダイエットや足裏のツボ押しマッサージも、足裏のツボを刺激することで全身に効果を与えることができるから。
足の裏にカイロを貼ると、全身を暖める効果は絶大です!
貼らないタイプのカイロは破れる可能性もあるので、靴専用のものや、貼るカイロを使いましょう。
気を付けたいポイントは3つ!
手軽で効果バツグンのカイロですが、注意点がいくつかあります。
1 素肌に直接当てるのは厳禁
必ず服の上から、またはタオルやハンカチに包んで利用しましょう。
2 貼る場所は、汗をかきやすい、脇の下や関節などは適さない
心臓付近に貼ると負荷がかかり、痛みや吐き気が出ることもあるので避けましょう。
汗をかく場所に貼ってはいけないのは、水濡れを避けるためでもあります。
水に濡らすとカイロの化学反応が早まり、一気に温度が上がってやけどしてしまうことがあるので注意が必要です。
3 長時間の使用により、低温やけどを起こすことも!
同じ場所にずっと貼っていると皮膚が温度に慣れてしまい、熱さに鈍くなってやけどしてしまうことがあります。
これを防ぐには、貼ったまま寝てしまうことのないように気をつけましょう。
また、電気カーペットやこたつと一緒に使うと温度が上がりすぎることもあります。低温やけどは肌が長時間ダメージを受けるので、皮膚の深層まで組織が破壊されてしまうのでくれぐれも気をつけましょう。
今年の夏はカイロの出番!
寒さや冷え対策に手軽なカイロ。
冷えが気になる部分に対応した、効果的な位置や体の部位をご紹介しました。
ただなんとなく貼るのではなく、あたためたい部分に効果的な場所を知っておくことで、効率よく体を暖めることができます。
「冷えは万病のもと」と言う通り、血行が悪くなって体が冷たくなると、気持ちもなんとなく暗くなってしまいます。体を暖めてこころもホッと和らげてあげましょう。
冬の寒さや夏のエアコンなど外的要因から来る冷えや、内蔵や胃腸などの体の内側からの冷え。これらは血行や自律神経を活発にすることで症状を改善することができます。
手軽で効果的なカイロを使いながら、体をしっかりあたためて、こころも体も元気な毎日を手に入れたいですね!