ヘアエクステンション、略してエクステは、いまやおしゃれの代表格ともなっており、普段のヘアスタイルとは違った髪型を楽しめるとあって、特に若い女性に人気です。
美容院に行くとつけてもらえるエクステですが、その元となる髪の毛のことやお手入れの方法はあまり知らない方も多いかと思います。
そこで今回は、エクステについて、お手入れ方法を中心に詳しく紹介していきましょう。
この記事の目次
エクステって?
そもそも「エクステンション」とは「付け毛」という意味で、今ではまつげや髪の毛などにつけるものとして流行しています。
その中でも髪の毛につけるエクステとは、人毛やファイバーやアクリルなどの化学繊維から作った人工毛の付け毛のことを言います。
この付け毛の束を髪の毛に装着することで、髪の毛が伸びるのを待つことなく、好みの髪型を楽しむことができるのです。
エクステいろいろ
通常エクステを装着すると、約1~2カ月は維持することはできますが、つけ方によってはさらに持続させることができます。
たとえば地毛に接着剤や糸ゴムなどの特殊なアイテムでエクステを取り付けることによって、シャンプーやリンスをしても簡単に落ちることはなくなります。
また、エクステには長さをプラスするほかにもさまざまなタイプのものが販売されています。
パーマをかけたようなヘアスタイルを楽しむことができるパーマタイプのエクステや、最初からカラーリングがされているカラータイプのエクステなど、種々様々にヘアアレンジを楽しむことができるのです。
エクステで使われている人毛は誰の毛?
エクステは毛の種類によって3種類に分類できます。
それが、化学繊維でつくられた人工毛か、人毛、そしてこの二つのミックスです。
美容院に行くと、「人毛100パーセント」という記述のあるエクステも多くありますが、その人毛が誰のものなのか気になりますよね。
現在日本で流通しているエクステの人毛は、中国人やインド人といった、日本人に近いアジア圏の方々のものとなります。
もちろん生きている方々から摂取しているものです。
日本ではみられない習慣ではありますが、海外では伸ばした髪の毛を売ることで生活費の足しにしている方も多くいらっしゃいます。
この髪の毛がエクステ会社に渡り、私たちのエクステとして活用されているのです。
安心してください
もちろん、買い取った人毛をそのままエクステとして利用している訳ではありません。
美容院やエクステ専門店で使用されるエクステは、工場でしかるべき手順を加えられたものとなります。
まずは採取した原毛を消毒、洗浄します。
その後脱色や染毛することで色を整え、最後にコーティングを施したら完成です。
ちなみにパーマタイプのエクステの場合は、この過程の中でウェーブするように専用の処理を施します。
また、ファイバーとも呼ばれる人工毛のエクステは、ポリエステル系の化学繊維でつくられています。
触ると少しごわついていることもありますが、最近は本物の毛に近いように加工されるようになってきました。
エクステのそれぞれの種類の特徴
現在流通している3種類のエクステのメリットやデメリットのほか、つけ方を見ていきましょう。
素材のメリットやデメリット
人毛人工毛、ミックスは、エクステにするにあたってそれぞれメリットもデメリットも存在します。
いくつか紹介していきましょう。
人毛エクステ
メリット
見た目や触り心地や自然、カラーリングやパーマのほか、こてやドライヤーなどでアレンジも可能
デメリット
価格が高い
人工毛
メリット
価格が抑えめ、デザイン性に優れている
デメリット
パーマやカラーリングができない、専用のシャンプーを使用する必要がある、食感がごわごわしている、テカリがある、熱に弱い
ミックス
ミックスのエクステは、人毛人工毛のそれぞれの良いところ、悪いところを重ね合わせたエクステとなります。
たとえば価格は人毛よりは抑えめですが、人工毛よりは高額となっています。
つけ方の種類
続いてはエクステの付け方を見ていきましょう。
最近主流な方法としては、編み込み式とシール式との2種類があります。
編み込み式とシール式
まず編み込み式のエクステですが、こちらはその名の通り地毛に編み込むことで装着するエクステのことをいいます。
これに対して、薄いシールを貼ることで地毛とエクステをつなげることで装着するエクステのことを、シール式と呼びます。
シール式は編み込み式のものと比べて、施術時間が短く、装着も簡単なことがメリットとして挙げられます。
加えて、どうしても装着後にでこぼこしてしまう編み込み式と違って、より自然につけることができるほか、カラーエクステの装着も可能なこともメリットのひとつです。
もちろん編み込み式にもメリットはあります。
たとえばシール式はその構造上熱に弱く、強度も低いのに対し、編み込み式はドライヤーやヘアアイロンも可能なほど熱に強く強度も高いものとなっています。
その他にも方法がある
一方、この二つの方法以外にも、エクステを装着する方法があります。
それが超音波によるものです。
こちらは専用の機械を使用して超音波を当て、エクステを付けていくのですが、自然な状態が続き長持ちすることから人気の施術方法となっています。
シールエクステが登場するまでは主流とされていた方法です。
また、地毛への負担も少なく、カラーリングも豊富に展開されていることが特徴として挙げられます。
髪の毛以外にもエクステ♪
また、現在エクステは髪の毛だけでなく、まつげや眉毛にも施術できるようになりました。
特にまつげはとても流行っていて、毛の質や長さ、太さなどが選べることもあり、若い女性を中心に人気が高いエクステでもあります。
眉毛は、最近の太眉ブームからエクステが登場したと思われます。
過去に細眉が流行した際、抜いてしまって不自然に生えてこなくなってしまった人も利用することが多いようです。
エクステのお手入れ方法をご紹介
では、エクステを装着した後に気を付けたいお手入れ方法を紹介していきましょう。
地毛の時とは違って、エクステはきちんとケアする必要があるのです。
シャンプーのときは?
エクステを装着したままでシャンプーをするときは地毛だけの時とは違う扱いをする必要があります。
そもそも多くの人が勘違いしていることではありますが、毎日の中で髪の毛にはあまり汚れはついていません。
むしろ汚れているのは頭皮の部分なので、洗髪の際は頭皮をきちんと洗う必要があるのです。
エクステを装着している時は特に、髪の毛自体をごしごしと洗う必要はありません。
というのも、エクステにはもともとコーティング剤がついていますので、あまりシャンプーで洗い流してしまうと逆に触感がごわごわとしてしまいます。
したがって、エクステを装着した際は頭皮や地毛部分を中心にあらったうえで、エクステの根元部分を優しく洗うようにしましょう。
また、シャンプーを洗い流す際はあまり暑いお湯を使用してはいけません。
エクステは総じて熱に弱いものですので、できるだけぬるま湯で優しく洗い流すようにしましょう。
乾かすときの注意点
塗れた髪をドライヤーで乾かす場合は、特に注意が必要です。
特に人工毛のエクステの場合、熱に特に弱いつくりとなっていますので、あまりドライヤーを近づけて乾かしてしまうと髪の毛が焦げてしまいます。
やさしく髪を叩きながらタオルドライをしたうえで、ドライヤーは冷風に設定して乾かすようにしましょう。
また、ドライヤーをかける前に洗い流さないトリートメントを塗布しておくことで、髪質を保つこともできます。
モロッカンオイルがおすすめです。
寝るときに気を付けたいこと
エクステを濡らしたまま寝てしまうと、かゆみや匂いの原因になります。
また、濡れたままにしておくことで、髪の毛がもつれてしまい、牽引性脱毛症を引き起こす危険性もあるのです。
したがって、上記の方法でしっかりとエクステ部分も乾かしてから寝ることが必要となります。
まとめ
いかがでしたか?
いつもの髪型からイメチェンしたいときは、カラーやウェーブの希望にもこたえてくれるエクステがおすすめです。
また、エクステは正しいケアを続けることで、断然長持ちします。
ぜひ自分の好みに合ったものを選んで、おしゃれを楽しんでみてください。
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