化粧をしたあとのクレンジングに気を使っている人は多いはず。
では、頭皮に対してはどうでしょうか?
頭皮も肌と同じようにトラブルが起こりやすい場所です。
気づかないうちに、かゆみやフケ、ニオイの原因になっているかもしれません。
これも定期的なケアで防ぐことができます。
ぜひ頭皮もクレンジングする習慣を取り入れましょう。
頭皮のクレンジングとは?
頭皮クレンジングは、オイルを使って頭皮の汚れを落とす方法です。
美容室でも行われていますが、自宅で簡単にできます。
使うオイルは特別なものでなくて構いません。
椿オイルなどで十分です。
もしなければ顔用のクレンジングオイルで代用できます。
クレンジングオイルの油と、頭皮からでる脂とは混ざりやすい性質を持っています。
オイルは毛穴の奥深くまで入り込み、普段落としきれない汚れまで浮き上がらせます。
こうして短時間ですっきりした洗い上がりを実感できます。
汚れが詰まっているとこうなる!
頭皮のトラブルの原因になる
10万本ともいわれる髪の毛が生える頭皮には、汗腺や皮脂腺が集中しています。
当然、汗や皮脂といった分泌物によって、フケや老廃物が多く出ます。
それに加えて、日常的に使うコンディショナーや整髪剤が意外と残りがち。
さらに排気ガスやゴミ、ほこりもつきやすいです。
だから普通に生活してるだけで、実はかなり汚れます。
どんなに毎日洗髪していても、全ての汚れを落としきるのは難しいです。
そして少しずつたまった汚れは頭皮のトラブルを引き起こします。
どんなトラブルが起こるのか
頭皮に汚れがたまると、毛穴につまった皮脂が酸化し、トラブルが発生します。
頭皮のトラブルとは具体的に、フケ、かゆみ、臭い、乾燥、べたつき、ニキビ等が挙げられます。
そして詰まった毛穴は、老廃物の排せつを妨げます。
これによって髪の毛を作る機能まで妨害します。
そうすると脱毛の原因にもなるのです。
クレンジング方法
頭皮クレンジングの流れ
頭皮クレンジングのポイントは、オイルを頭皮全体につけることです。
オイルが髪の毛につきやすい場合は、一度頭皮を濡らし、タオルドライしてから行ってください。
あるいは乾いた状態で、分け目を作るとつけやすくなります。
こうすると無駄なオイルを使わずにすみます。
皮脂の分泌は特に頭頂部、後頭部が多いです。
だからオイルはそのあたりを中心にまんべんなくつけましょう。
オイルをつけたら優しくマッサージを行います。
そして十分にすすいでから、いつも通りシャンプーなどを行ってください。
頭皮クレンジングの方法
頭皮クレンジングの具体的な手順は次のように行います。
- 乾いた髪(あるいはタオルドライ)の状態でブラッシング
- 500円玉くらいの量のオイルを頭皮につける
- 優しくマッサージ
- 十分にすすぐ
- シャンプー、リンス
- 保湿
優しくブラッシング
ブラッシングには、髪の毛のもつれをほどいたり、付着したゴミやほこりを落とす意味があります。
余計なものを取り除くことで、よりオイルが頭皮に浸透しやすくなります。
使うブラシは、なるべく目の粗いものを選びましょう。
そして頭皮に触れないよう優しくブラッシングしてください。
オイルは頭皮に直接
オイルは髪の毛ではなく頭皮につけるようにします。
そのため必要であれば事前に頭皮を濡らしておくか、ブロッキングしておいてください。
使うオイルは500円玉くらいの大きさが目安です。
特に頭頂部、後頭部はまんべんなくつけるようにします。
マッサージは下向きに
マッサージをする時は爪を立てず、指の腹を使います。
頭皮を傷つけないようにする為です。
そしてオイルが毛穴に入り込むように、頭頂部から下方向に向かって優しくゆっくり行ってください。
マッサージは1~2分ほどで十分です。
余裕があれば、ホットタオルを用意し5分ほど蒸らしても構いません。
お湯の温度がポイント!
地肌に馴染んだと思ったら、お湯でしっかりとすすぎます。
すすぐときのお湯の温度は36~37℃がベストです。
熱すぎると頭皮の皮脂を必要以上に流してしまうからです。
十分にすすいだら、シャンプーなどのいつものケアを行ってください。
最後に頭皮用のローションや化粧水を使って保湿します。
頭皮クレンジングのあとは、汚れが落ちるのと同時に潤いも不足している状態だからです。
注意点
マッサージからすすぎまでは、10分以内で終わらせるようにしましょう。
ゆっくり丁寧にする方が効果があると思われるかもしれませんが、逆効果です。
長時間のマッサージは、頭皮に負担がかけてしまいます。
頭皮クレンジングを行うと、とてもスッキリします。
そうすると、どんどんやりたくなりますが、それはタブーです。
行う頻度は、週1~2回が最適です。
あくまでいつものケアで落としきれない汚れを落とすためのものです。
やりすぎは必要な皮脂まで落としてしまいます。
そうすると、かえって皮脂不足から皮脂の過剰分泌につながります。
オイル選びはお肌と要相談
特に乾燥肌の人は注意が必要です。
また、使用するオイルも肌に合う合わないがあります。
湿疹が出るなど異常が出たら使用を中止しましょう。
刺激の少ないものに変えたり、頭皮専用のものを使うなど工夫が必要です。
また、クレンジング後の保湿に使う化粧水は、顔用を使うならできるだけ無添加のものを選びましょう。
オイル状のものは、極度の乾燥肌以外の方はおすすめできません。
おすすめのオイル
頭皮クレンジングに使うオイルは、椿オイル以外にホホバオイルもおすすめです。
よく化粧品に含まれているオイルです。
どういったオイルなのでしょうか。
ホホバオイルは高保湿・低刺激
ホホバはカリフォルニアやメキシコなどの砂漠地帯に自生する植物です。
過酷な環境で育つホホバからとれるオイルは、肌や髪の毛、薬などに使われてきました。
その理由は人間の皮脂によく似ている性質だからです。
実際使用してみると、さらりと馴染み、あまりべたつきません。
浸透力と保湿力が高い!
他のオイルに比べて浸透力が高く、角質を柔らかくする特長があります。
それによって、毛穴もつまりにくくなります。
低刺激なので肌質を問いません。
その上ホホバオイルには、トリクロサンという殺菌成分が含まれています。
これは、皮脂が酸化して生じる臭いを防いでくれます。
浸透、殺菌だけでなく、高い保湿力もあります。
主成分であるワックスエステルが、肌表面をバリアし、水分の蒸発を防ぎます。
こうして乾燥やダメージが減ることで、十分な保湿ができ、ハリや潤いが生まれます。
また、皮脂のバランスやターンオーバーを整えてくれます。
無印のホホバオイル
コスパがいいホホバオイルを探すなら、無印良品がおすすめです。
無香料・無着色の100%天然のオイルです。
しかも50mlは904円、1000mlでも1500円強という低価格です。
一つ持っていると、頭皮だけでなく他の使い方もできます。
スキンケアに使えば、高保湿・低刺激で肌質問わず使えます。
かゆみ、ニキビが気になる方はもちろん、日焼けした肌に対して乾燥、シミ、しわ、吹き出物を予防することが期待できます。
酸化しにくい性質を活かして、日焼け止めの下地に使うのもおすすめです。
それ以外にもバスオイルとして使う方法があります。
まとめ
普段あまり気にならないかもしれませんが、頭皮は汚れやすい部分です。
放っておくと、頭皮のかゆみや臭いなどトラブルの原因になります。
それを避けるために頭皮クレンジングはおすすめです。
しかも週1~2回、数分行うだけで十分です。
普段落としきれない汚れがとれ、スッキリした感覚を味わえます。
クレンジングに使うオイルはフェイス用のクレンジングオイルで構いませんが、ホホバオイルは特におすすめです。
これからの暑い季節は日焼けも増えます。
ぜひ、頭皮のケアに力を入れましょう!
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