「シャンプーしているのにかゆい」
「夏になるとべたべたする」
そんなことはありませんか?
顔に乾燥肌、油性肌などがあるように、頭皮にも「オイリー」と「ドライ」という種類があります。
しかもホルモンバランスや年齢、疲労やストレス、季節によって変化します。
タイプに合わせたケアをしていないと、臭いやかゆみの原因となります。
そのチェックは簡単にできます。
ぜひ自分の頭皮タイプを知って、きちんとしたケアを行いましょう。
頭皮のタイプ
頭皮のタイプは3つに分かれます。
- ドライタイプ
- オイリータイプ
- 正常タイプ
それぞれ特徴や原因があります。
ドライタイプ
ドライタイプの場合、軽いかゆみを感じたり、乾いた細かいフケが多く出ます。
かゆみから頭皮をひっかき、キズをつけ炎症が起こることもあります。
その原因には、次のようなことが挙げられます。
- シャンプーのしすぎ
- 高温のお湯
- 洗いすぎて皮脂量が低下
- ブラッシングのしすぎ
- 紫外線
- 季節的な問題、温度差
- ストレス
シャンプーが原因?!
乾燥の原因として、第一にシャンプーのしすぎが考えられます。
髪の毛や頭皮は汚れやすく、ケアは大切です。
ただ過度なシャンプーは頭皮の乾燥を招きます。
そして乾燥すると気温や湿度に敏感になり、少しの摩擦が大きな刺激になります。
使用するお湯も、高温だと余分な皮脂まで流してしまいます。
40℃以上のお湯は使わないようにしましょう。
皮脂量の低下の原因は、洗いすぎが考えられます。
汚れを落としたい気持ちは分かりますが、やりすぎはいけません。
乾燥している状態でブラッシングするのも、角質層にダメージを与えます。
自然も原因になる
また、頭皮の乾燥は日常浴びる紫外線によっても引き起こされます。
紫外線は乾燥した頭皮のバリア機能を弱めます。
かゆみやフケといった症状は、これらの原因から起こります。
季節的な問題もあります。
秋冬は元々乾燥しやすいですが、暖房がそれをさらに進めます。
夏であっても油断できません。
暑い場所で汗をかき、皮脂が分泌された状態で、冷房の効いた部屋に入るとそのまま冷やされます。
これを繰り返すと毛穴づまりの原因になります。
この他にも、ストレスによって頭皮の乾燥が起こり、抜け毛にも影響します。
オイリータイプ
頭皮が脂っぽくなっている状態をオイリータイプといいます。
何となくべたつくな、という人はその可能性があります。
この場合もいくつかの原因が考えられます。
- 皮脂の落としすぎ
- 食生活の偏り、乱れ
やっぱりとりあえず「脂」が原因
オイリータイプの人は、べたつくからとシャンプーをしすぎたり、ごしごし強く洗いすぎている場合があります。
必要以上の皮脂がなくなると、かえって過剰分泌が起こります。
そして洗っているのにべたつくといった悪循環に陥ります。
食生活も大きく影響します
脂っこい料理のとりすぎ、外食のしすぎによる野菜不足で偏っていませんか?
飲酒もバランスを崩す原因です。
こうなると体脂肪率だけでなく皮脂腺の活動が活発化し、皮脂分泌がさらに増えます。
正常タイプ
正常タイプは、バランスのとれた健全な頭皮状態のことです。
頭皮は乾燥しすぎでもなく、皮脂が過剰に出ていたりすることもない状態です。
チェック法
自分の頭皮が今どういう状態かを知るには、次のような方法でチェックできます。
- シャンプー後、湿り気を残して乾かす
- あぶらとり紙を髪の生え際とつむじに張り付ける
- どのくらいで皮脂がでてくるかをチェックする
まずは普通にシャンプーで髪の毛を洗い、乾かします。
この時乾かすのは8~9割ほどに留め、湿り気を残しておきます。
そしてあぶらとり紙を、髪の生え際とつむじに張り付けます。
脂が染み出てくる時間によって、自分の頭皮の状態が分かります。
もし10~20分で出てきたらオイリータイプです。
大体一時間程度だった場合は正常タイプ、それ以上たっても出なかったらドライタイプと判断してください。
タイプ別ケア
結果はどうでしたか?
ドライタイプ、オイリータイプだった場合もケアすることで対策できます。
ドライタイプ
頭皮が乾燥している場合は、次のような対策方法を試してみましょう。
- シャンプーのやり方や温度を変える
- 使っているシャンプーを見直す
- 頭皮の保護
- ドライヤーの仕方を変える
- ブラッシングに気を付ける
- 紫外線対策
- 温度・湿度対策
- 十分な睡眠とバランスのいい食事
シャンプーの全面見直し!
まず、シャンプーする前に40℃以下のぬるま湯で頭皮の予洗いをします。
それからシャンプーをつけて、指の腹で、優しくマッサージしながら洗います。
すすぎは十分行い、コンディショナーなどは頭皮を避け、毛先だけにつけます。
シャンプーは1日1回にしてください。
使っているシャンプーを見直す場合は洗浄力が弱く、アミノ酸やオイル配合のものを選びましょう。
シャンプーの後は、保湿力のあるローションやトリートメントで頭皮を保護します。
ただし、つけすぎは毛穴が詰まる原因になります。
余裕があれば週1回程度セルフヘッドスパをするのもおすすめです。
基本のヘアケアも気を付けて
髪の毛は必ずドライヤーで乾かしましょう。
自然乾燥は水分が奪われやすくなります。
そうすると雑菌が繁殖し、かゆみや臭いの原因になります。
ドライヤーをかける時は、20cmくらい離して、根元を乾かすようにします。
仕上げに冷風を使うと、髪の毛にツヤが生まれます。
ブラッシングは、キューティクルを整えるよう一定方向に動かしましょう。
ドライヤーと一緒に使うのは避け、シャンプー前か、しっかり乾かした後に使うようにします。
頭皮を外敵から守る
紫外線対策には帽子や日傘が有効です。
あるいは髪の毛の分け目を変えたり、日焼け止めを利用します。
帰宅したら頭皮のケアをするようにしましょう。
秋冬で空気自体が乾燥している時は、特にマッサージで血行をよくすることが大切です。
そして寒いからといって、あまり熱いお湯を使うのはやめましょう。
皮脂が余分に奪われてしまいます。
外との気温差は、帽子で対応できます。
反対に夏は、冷房をかける時加湿器や観葉植物を置き、湿度を保ちます。
エアコンの風は直接受けないようにしましょう。
出来れば汗をかいたらすぐ洗い流します。
この他十分な睡眠や、食事のバランスに気を付けることも大切です。
オイリータイプ
チェックしてみてオイリータイプだった人も、いくつか注意すれば対策に繋がります。
- シャンプーのやり方を変える
- 朝シャンプーを避ける
- 使っているシャンプーを見直す
- 栄養バランスを整える
シャンプーしすぎは逆効果!
頭皮が脂っぽくなっていても、シャンプーは1日1回だけにしてください。
そしてまずは洗い方を変えてみましょう。
乾燥している時と同じく、シャンプー前に1分ほど、お湯で予洗いします。
それからシャンプーをつけて指の腹でマッサージします。
オイリーな状態の時は、皮脂をもみだすように、3~5分ほどかけて行います。
ただし頭皮に傷をつける可能性があるので、爪を立てたりこすったりはしないでください。
「二度洗い」もおすすめです。
その場合は一度目は軽く、二度目にしっかりと洗うようにします。
そしてドライタイプと同じく十分にすすぎ、コンディショナーなどは毛先だけにつけます。
洗い流さないトリートメントも頭皮につきにくく、おすすめです。
またオイリータイプの場合、朝シャンプーは避けましょう。
外出前のシャンプーは、皮脂が少なくなった状態で頭皮を紫外線や外気にさらします。
すると皮脂腺の働きが急速に活発化してしまいます。
もしシャンプーを見直す場合は、頭皮専用のものやサッパリした使用感のものにしてみましょう。
食生活も気を付けて
食生活を整えることも重要です。
偏ることなく、バランスのいい食事を心がけましょう。
例えば、食物繊維は脂肪の吸収を抑制してくれます。
また、ビタミン・ミネラルは代謝の向上や脂肪燃焼が期待できます。
脂肪分も、食べなさすぎはいけません。
まんべんなく栄養をとることが大切です。
まとめ
頭皮は肌と同じく、ドライタイプとオイリータイプ、そしてバランスのとれた正常タイプとに分かれます。
自分がどのタイプかは、あぶらとり紙を使って簡単にチェックできます。
ドライでもオイリーでも、生活を見直すことで対策できます。
特に、シャンプーする前の予洗いは大切です。
そして、頭皮タイプは常に同じではなく、変化するものです。
それに気づかないでいることはトラブルの原因になります。
定期的に見直すようにしましょう。
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