洋服をはじめとして靴の色、髪の色、果ては目の色まで、私たちはさまざまに変えることができます。
中には自分の好きな色だけを選んでいる人も多いかもしれません。
しかし実は、好きな色は必ずしも似合う色であるとは限らないのです。
今回は、そのことを踏まえて私たち一人一人がもつパーソナルカラーについて紹介していきたいと思います。
パーソナルカラーって?
そもそもパーソナルカラーとは何なのか、その実態と効果についてまずは紹介していきましょう。
パーソナルカラーとは
パーソナルカラーとは、その人が“好きな色”ではなく、“似合う色”のことをいいます。
洋服や靴を選ぶとき、私たちは無自覚に好きな色を選びがちです。
一方で、好きな色は歳を重ねていくうちに変化していきますよね。
これはその人の内面を重視したからであって、実際に生活環境や心理状態で好きな色は変化していきやすいのです。
それに対して、パーソナルカラーはその人が生まれ持った色なので、年齢と主に変化していくことがあまりありません。
あくまで髪や肌、瞳、唇の色など、外見の要素を重視して色を決定するため、心理状態で変わっていくものでもありません。
パーソナルカラーの効果
自分のパーソナルカラーを知ることで、嬉しいメリットもあります。
まず、自分がもともと持っている魅力を最大限に生かすことができます。
パーソナルカラーを身につけることで、最初から自分に備わっている肌や髪、瞳、唇、頬の色素を美しく見せることができるので、顔立ちを映えさせることができます。
また、自分に似合う服の色もわかるので、買い物に行っても安心して服を選ぶことができます。
短時間で似合う服を見つけることができるのも嬉しいですね。
何で決まるの?似合う色って?
では、自分に似合う色はどうやって決めればいいのでしょうか。
パーソナルカラーは、私たちがもともと持っている肌の色、瞳の色、地毛の色、唇の色によって判断されます。
これらには個体差があり、人によって全体的なカラーバランスも異なります。
好きな色と比べて、その人の外見をより引き立たせることができるのが似合う色なのです。
診断
それでは実際に、自分のパーソナルカラーを知るための診断方法を紹介していきましょう。
パーソナルカラーは、明度・彩度によって春・夏・秋・冬の4つのシーズンカラーに分類することができます。
肌のベースカラー
人間の肌は、一人ずつ微妙な違いがあります。
たとえば日本人は他の国の人々と比べて黄色の肌をしていますが、すべての人が同色系統ではありません。
それぞれイエローベースとブルーベースに分類することができるのです。
イエローベース
黄色みが強いイエローベースは、「ウォームトーン」とも呼ばれます。
この場合、ベージュやグリーン系統の赤みを抑えた色が似合う色となります。
ブルーベース
青みが強いブルーベースは、「クールトーン」とも呼ばれます。
この場合は、イエローベースとは違ってレッドやブラウン系統の赤みが強い色が似合います。
4シーズンカラー
パーソナルカラーは、髪や瞳、肌の色などで4つの季節のタイプに分類することができます。
これはパーソナルカラー診断の中でも主流なものであり、4シーズン分類法と呼ばれています。
イエローベースの方は春・秋に、そしてブルーベースの方は夏・冬にあてはまります。
これらは自分に似合う髪の色を決めたいときにとても役に立ちます。
春
春と聞くとどんなイメージを持つでしょうか?
もちろん春だけでなく、それぞれの季節によって異なるイメージや色を思い浮かべる方は多いかと思います。
春は、明るい暖色系の色のことを指します。
春にあてはまる人の特徴としては、以下の通りになります。
- 肌にゴールドが似合う
- リップや口紅でオレンジ色が似合う
- 瞳の色が明るい(ライトブラウン)
- 肌の色がアイボリーやベージュ
春にあてはまった場合、髪の色は赤みを抑えた明るい色が似合います。
また、ゴールド、オレンジ、オリーブ系統の色も良く似合います。
夏
夏はブルーベースに分類され、優しい寒色系の色を指します。
夏にあてはまる人の特徴は以下の通りです。
- 肌にシルバーが似合う
- リップや口紅はピンク系が似合う
- 肌の色がピンクがかったくすんだベージュである
- 瞳の色がくすんだダークブラウン
夏にあてはまった場合、赤みが少しある暗めの色が髪に合います。
また、暗めのブラウン、ピンク、ローズ、ラベンダー系の色がよく似合います。
秋
秋は落ち着いた暖色系の色のことを指します。
秋にあてはまる人の特徴はどんなものがあるでしょうか。
- 肌にゴールドが合う
- 肌が温かみのあるベージュの色をしている
- リップや口紅でオレンジ系が似合う
- 瞳の色がダークブラウン系統の暗い色をしている
秋にあてはまる人は、髪の色として赤みを抑えたやや暗めの色が似合います。
アッシュやベージュ、カーキ色もよく似合います。
冬
寒さが厳しい冬を指すのは、強い寒色系の色です。
冬は、以下のような特徴の人があてはまります。
肌にシルバーが合う- リップや口紅でピンク系が似合う
- 肌の色がホワイトベージュ(頬の赤みがわかる程度)
- 瞳の色がこげ茶や黒(白目とのコントラストが明確な程度)
冬の場合、赤みがかかった暗い髪の毛の色が似合います。
ワインレッドやボルドー、アッシュブラウンのほか、黒髪が似合います。
注意点
パーソナルカラー診断は、自分で簡単にできる一方で、その都度結果に違いが出ることもあります。
たとえば診断する場所によって照明の明るさや暗さ、色に違いがあるため、その場で判明したパーソナルカラーが絶対にそうであるとは限りません。
また、東洋人は特にベースカラーが重なることもあり、イエローベースもブルーベースも似合うという人も少なくはありません。
あくまで自分でパーソナルカラー診断をするときは、信憑性が低いものだという認識を持っておくことが必要となります。
また、パーソナルカラー診断は、いろいろなところで受けることができます。
プロの手でしっかりと自分に合う色を見つけてみらえれば、先述したようなメリットも最大限に生かせるので、ぜひ興味がある方は一度足を運んでみてください。
まとめ
いかがでしたか?
服や小物、髪の色などで自分の好きな色を選んだものの、失敗しがちだという方は特に、一度パーソナルカラー診断をおすすめします。
ぜひ自分に似合う色を見つけて、さまざまなことに役立ててみてください。
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