FX取引

FX初心者に教えるポジショントレードの基本

FXと聞くとデイトレードやスキャルピングトレードを真っ先に思い浮かべる方が少なくないのですが、取引手法の中に「ポジショントレード」というものもあります。

堅実な資産運用をする方から好まれがちなポジショントレードですが、それは具体的にどんな取引手法なのでしょうか? この記事で詳しく解説していきます。

FXのリスクを理解することが、ポジショントレードの始まり

FX取引の最大の醍醐味はレバレッジをかけられる点です。

現在、最大で25倍のレバレッジをかけて取引できるので、たとえばドル円レートが100円のとき1万通貨取引に必要な証拠金は4万円で、約100万円分の米ドルを運用できるわけです。

しかし、レバレッジをかけての取引にはリスクが伴い、2015年のスイスフランショックのような事件が発生すると、いとも簡単にロスカットとなってしまう可能性があります。

ですから、FX取引の大前提ともなっているのがスキャルピングやデイトレードなどを代表とする短期売買です。ポジション保有時間をなるべく短くすることで、少額でも短時間高収入が実現できるのです。

しかし、日本経済は長期にわたり低迷し、銀行預金金利はないに等しいほどの低金利に。そのような背景からFX取引における「ポジショントレード」に注目が集まりだしたのです。

ポジショントレードとは?

ポジショントレードとは、長期間ポジションを保有する投資スタイルのことで、ポジション保有期間が長いという理由からこのような名称になりました。

ポジショントレードでは、テクニカル分析だけでなくファンダメンタル分析が非常に重要です。長期間一通貨を保有するわけですから、対象となる国の景気や経済の方向性が収益率に直接影響します。

通貨動向を占う点でファンダメンタル分析が欠かせないのです。

スワップポイントによってメリットが出てきたポジショントレード

ポジショントレードでは為替差益も狙いますが、さらなる狙いはスワップポイントです。高金利通貨を低金利通貨に対して買い長期間保有することで、ほぼ毎日スワップポイントが付与されます。

一度通貨を買ってしまえば、後は時が来るまで放っておいて問題ないので、忙しい方やFX取引に時間が割けない方、または短期売買が向いていない方にも絶好のトレードスタイルとなります。

ポジショントレード手法のコツ

ポジショントレードと他の取引手法の共通点になりますが、為替差益をしっかり狙うことが重要です。ですから、底値圏で買い、天井圏で売る。これがポジショントレードの基本的スタンスになります。

また、1度に準備資金すべてを使って通貨を買うのではなく、何回かに分けて買うのも一つの手です。

金融信用収縮が発生し通貨が下落した時に買うなら、平均取得価格を抑える効果を望めます。

また、ポジショントレードのもう一つの狙い目となるスワップポイントですが、スワップポイントは付与される場合と支払わなければならないケースがあります。それは通貨ペアによって異なりますので、十分気を付けたいところです。

長期間ポジションを保有することになるポジショントレードですが、保有中ずっとスワップポイントを支払うことになれば獲得利益が半減してしまいます。

ポジショントレードの大原則、高金利通貨を低金利通貨に対して買う、これを決して忘れないでください。

通過ペアの選び方

ポジショントレードでは、情報量の多い通貨に加え、スワップポイントの高い通貨がおすすめです。

新興国通貨のほとんどはスワップポイントが高くなっていますが、情報量が乏しい上に、為替変動率が高いためリスクの高い取引になりますので、あまりおすすめできません。

その点をふまえると、豪ドル/円がポジショントレードにふさわしい通貨ペアと言えそうです。

日本では豪ドルの人気が高いため、関連情報がありふれています。

また、取引の対象となる日本円は相変わらずの低金利通貨ですから、やはり豪ドル/円がイチオシの通貨ペアです。

売買のタイミング

売買ポイントを見極めるためのテクニカル指標はいろいろありますが、その中でFX初心者でも使いやすい指標として「指数移動平均線」があります。

値を21日に設定し、ローソク足が平均線を超えてきたら買い、平均線を下回ったら売り。この売買ポイントを試してみてください。

大きい売りが発生した場合

時々起こることですが、「チャイナ発金融ショック」といった金融信用収縮により通貨が下がったときを狙って押し目買いするのが一つの手です。

下がったらすぐに買うというわけでなく、前回安値と同じ辺りで買いを入れるのです。通貨取引では前回安値が意識されることが多く、そこから反発する傾向にあるからです。

ただし、この手法は新興国通貨には通用しません。

あくまでもメジャー通貨の取引にのみ適用してください。マイナー通貨は予想をはるかに超えて下落することがありますので、無茶な押し目買いはおすすめできません。

ポジショントレードの注意点

その他取引手法と同じくポジショントレードでもストップロス(逆指値注文)が必要になりますが、為替相場やトレーダーによって違いがあります。

押し目買いをしてからさらに2~3%安になった場合、トレンド転換が起こった可能性があり、損切りをしないと含み損が膨らむ可能性があります。

しかし、将来を見越して損切りをせず、レバレッジも限りなく1倍に近く設定するという手法もありです。

くどいですが、取引スタイルは任意で決めることになりますが、簡単に損切りしてしまうと長期保有によるポジショントレードの醍醐味が薄れてしまうことは忘れないでください。

また、将来的に通貨が下落すると予測し、レバレッジを高くしてポジショントレードする手法があります。

それが正解か否かは結果を見ないとわかりませんが、例えばEU離脱に向けて英ポンドはさらに下落すると読み、英ポンドを売るというのも一つの作戦です。

ただし、ポジショントレードの基本は堅実トレードですから、リスクと堅実さのバランスをお忘れなく。

ポジショントレードに向いている時間帯

ポジショントレードで重要になってくるのは、トレンドです。トレンドが下向きなのに買ってしまっては為替差損が膨らんでしまいます。

月足、週足、日足、1時間足チャートでトレンドの方向性を確認しながらエントリーするのが基本になりますが、エントリーするときはレート変動の激し時間帯を避けると良いでしょう。

デイトレードやスキャルピングではレート変動の激しい時間帯が稼ぎやすいものですが、ポジショントレードでは、たとえば日本時間の午前11時から12時といった比較的レート変動が落ち着いた時間にエントリーしましょう。

ポジショントレードで参考にする指標

ポジショントレードで参考にしたい指標には、

  • 移動平均線
  • 21日指数移動平均線
  • 一目均衡表

などがあります。どれか一つを単体で使うのではなく、複数の指標を組み合わせて利用しましょう。

また、絶対におさえておきたいのが、各国の政策金利です。金利によって通貨動向が決まると言っても過言ではありません。それほど重要な指標ですから、毎回発表される政策金利をチェックし、その後の対策を練りたいところです。

まとめ

ポジショントレードはポジション保有期間が自ずと長くなる特徴があり、保有期間の長さとリスクは比例します。如何にリスク管理をするかが重要だという点を忘れずに取引してください。

特に、レバレッジを低めに、FX口座内入金額をできるだけ多くすること。この点に留意して取引するなら、ポジショントレードで成功できるはずです。

ABOUT ME
Arima
2014年からデイトレーダーやってます。 FXと株で毎日コツコツ頑張ってます。 nanairoでは主にお金・節約術に関する記事を執筆しています。