FX取引

FXと外貨預金の違いって?FXを始める前に確認しよう!

銀行預金が低金利状態になってから、かなり経ちます。例えば、10万円の1年定期でも利息がほとんど付きません。

それに追い打ちをかけるかのように2005年からペイオフ解禁(金融機関が破綻した時の処理方法。)になったので、ほとんどの銀行預金が元本1000万円とその利息までしか保証されません。

このような低金利、ペイオフといった中で注目されたのが外貨預金やFXです。

特に1998年から個人でも取引が可能になったFXは人気を集めるようになりました。ここではFXと外貨預金の違いについて解説します。

日本の低金利商品よりも高金利の外貨預金の方がお得!?

日本は未曾有の低金利時代です。今の日本の低金利がどの程度なのかを知るために、以下に各国との金利を比較してみます。

<各国の金利比較-2016年6月~7月>

日本米国英国カナダ豪州NZ南ア中国
6月0.100.500.500.501.752.257.004.35
7月0.100.500.500.501.752.257.004.35

上記の表を見ると、いかに日本が限りなくゼロ金利に近いということがわかります。

そのため、海外の高い金利を考えて有利な資金運用を行うために外貨に注目する人が増えました。

外貨預金は日本の預金と異なり、高金利が見込めます。海外の高い預金利息を狙って購入します。銀行での取引がメインで満期があり、買った時より円安なら利益が出ます。

為替差益(日本円が円高の時に外貨に交換して、円安の時に日本円に戻すことで利益を得ること)を見込んだもので、円高になるとデメリットになります。

現在の各国の金利を見ると、日本国内の低金利商品よりも圧倒的に利率が良く、外貨預金のメリットが高いことがわかります。

FX(外国為替証拠金取引)と外貨預金の違い

日本の低金利を考えた時、外貨預金という方法が注目されてきました。1998年の外為法改正時には外貨預金が人気を集めました。

その後FXが個人取引でも可能になったので、さらにFXに人気が集まるようになりました。

外貨預金とFXの違いとは、簡単に説明すると外貨預金は高い利息を狙って為替差益で利益を得ることで、FXは金利の低い通貨を売り金利の高い通貨を買う時に発生するスワップ金利による利益を得ることです。

どちらも金利差を利益としますが、FXは外貨預金と比べると柔軟性が高く資金効率が良い投資方法です。外貨預金とFXの違いについて以下の表にまとめました。

<外貨預金とFXの違い>

 外貨預金FX
取扱金融機関銀行証券会社・FX専用業者
取引方法買いのみ売り・買い両方可能
取引レート1日1回変更(銀行の発表)24時間いつでも変動
為替手数料片道1円以上ほとんどの業者が無料
取引時間銀行の営業時間内のみ土日を除く24時間
取引期限外貨定期預金は満期ありなし
利益機会購入時より円安に動いた時のみ円高・円安どちらも利益が出る
金利の受取満期時か解約時に受け取るスワップ金利として毎日受取可能
資金効率レバレッジ運用なしレバレッジ運用が可能
取り扱い通貨基本はメジャー通貨のみメジャー通貨からマイナー通貨まで
換金性購入日の翌日以降に解約可能自由に換金できる
リスク為替変動や金利の変化為替変動、レバレッジ率
リスク管理リスクのコントロールが難しい注文方法が豊富なのでコントロールしやすい
資金の安全性預金保護制度の対象外全額または一部信託保全が義務付け

この表を見ると、外貨預金は銀行のみが扱う商品であるのに対し、FXは証券会社やFX専用業者が取り扱いします。

各会社の手数料などを比べて、どの会社にするかを選ぶということも可能です。

また、FXは外貨預金と違って24時間いつでも取引が可能であることが魅力になっています。

例えば、夜中に取引をしたい方は夜中に、朝方に取引をしたい方は朝方にといったように、ライフスタイルに合わせて取引をすることが可能です。

その点でも外貨預金の銀行営業時間内という縛りは不自由さを感じます。

外貨預金が購入時より円安に動いた時だけ為替差益で利益が出るのに対して、FXは円高・円安のどちらでも利益が出るようにコントロールできます。

換金も自由に出来、通貨もマイナー通貨を扱えることからかなり柔軟に取引することができます。次にFXが外貨預金より特に優れている点についてご紹介します。

FXが外貨預金よりも特に優れているポイント

FXを外貨預金と比べると特にいくつかの点で優れていることがわかります。各ポイントに絞ってご紹介します。

(1)手数料が安い

銀行で外貨預金を買うと片道1円の為替手数料がかかります。

例えば、1ドル100円のレートの時は1%ですが、円高になり円高になるとこの1%が上昇します。手数料が安いと言われているドルでも仮に円高で80円になると2.5%のマイナスになるので金利を取り返すのは難しい場合があります。

米国やカナダなどの金利は日本よりは高いのですが、上記表<各国の金利比較-2016年6月~7月>を見るとオーストラリアやニュージーランドは金利が高いのでそちらを選んでも結局は手数料が高く設定されています。

よほど円高にならないかぎり為替差益による利益は難しいかもしれません。効率を考えると外貨預金は良い運用方法でない場合があります。

(2)レバレッジによる高利益を狙える

外貨預金と大きく違う点はレバレッジという方法です。これは証拠金を積んでその資金以上の額を取引する方法です。このレバレッジを使うと少額の資金でもレバレッジ率に従った額の外貨を購入できます。

自己資金以上のポジション(外貨の持ち高、残高ともいいます)を持つことが可能になり、高利益を狙える場合があります。レバレッジは上手にコントロールすると資金運用には非常にメリットがあります。

普通の取引単位では1万通貨(対ドルの取引であれば1万ドル、対ユーロの取引であれば1万ユーロのこと。

1ドル100円換算なら1万ドル×100円で100万円の金額を運用する)単位で行いますが、FX会社によっては1000通単位(1ドル100円換算なら10万円の取引、100通貨で1万円)でも取引可能なので、低レバレッジで運用していくのも初心者には良いでしょう。

(3)24時間リアルタイムで取引可能

外貨預金は銀行がその日の為替業務で使うレートをもとに決定されます。1日1回銀行の発表(TTMというTelegraphic Transfer Middle Rate)というレートで決められます。

為替相場の実際は24時間変動(地球の裏側では朝、こちらは夜なので24時間相場は変動する)していますが、銀行は9時55分のレートを10時頃に仲値(金融機関の外貨取引の際の基準レート)を発表します。

このとき仲値に1円上乗せして売りレートとして販売し、1円下を買いレートとして提示しています。

一方FXは24時間のいつでも売りと買いのレートが示されます。売買タイミングを逃すことなく取引することが可能です。

例えば、ポジションを持った後にレートが急に変動しても、すぐリスク回避をすることが可能になります。最近はスマホのアプリが充実しているので、外出先でもレートやチャートのチェックができるようになりました。

ただし、24時間取引できるということは利点でもあり欠点でもあります。本業に支障が出てしまっては意味がありません。

そのためFXには自動売買という方法もあり、設定をしておくと自動的に注文をする機能もあります。

システムトレードと呼ばれるこのような方法や、指値や逆指値、OCOといった色々なタイプの注文方法がありますのでリスクコントロールがしやすいのも特徴です。

(4)多彩な取引通貨の種類

銀行での外貨預金の通貨は米ドル、ユーロ、ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフランといった通貨に新興国通貨が1・2種類程度です。

一方FXでは取り扱い通貨が多彩です。新興国には高金利の国も多く、色々な選択肢があります。

いわゆるマイナー通貨と言われるものですが、例えば南アのランド、ハンガリーフォリント、メキシコペソ、トルコリラ、スウェーデンクローネなどなど、色々な通貨があります。

これはFX会社によっても扱う通貨が変わりますが、このような豊富な通貨は高金利が狙えるだけでなく、対ユーロや対ドルなどでも取引ができるという利点があります。投資戦略を立てるにも良いでしょう。

(5)売り・買いの取引両方が可能

外貨預金は一方的な取引です。円を売り外貨に換えて行い、円安であれば為替差益が出ますが円高だと為替損になってしまいます。

FXなら、色々な通貨ペア(売買する2国の通貨の組み合わせ)を考えることができます。例えば、レートが下落する場合はドル売り・円買いという注文が可能です。

為替の動きを考えて、高くなると予想される通貨を買い、安くなると予想される通貨を売ります。

どちらもできるので為替差益による利益を出すために、為替変動に対して柔軟に対応することが可能になります。

色々な方法ができるということは選択肢も沢山あるということです。初心者は少額から初めて相場感を掴んでから色々な取引方法を試してみましょう。

経験を積んでいくと自分なりの売買ルールが確立してきます。トレードが長い方や投資資金がまとまってある方は投資スタイルが違います。

その人それぞれに売買ルールがあり、自分に合ったルールを掴むようにしましょう。不安な場合は既に確立されたルールを利用していく方法もあります。

FXを外貨預金代わりに利用=レバレッジを1倍で運用

外貨預金とFXの違いは、ある程度理解していただけたかと思います。

特徴としては、色々な点でFXのほうが有利な投資方法だということがわかります。一番の特徴は、レバレッジという方法によって最大で数十倍までもの取引ができるという点です。

ただし、この方法はハイリスク、ハイリターンです。そのため普通はレバレッジ2~3倍程度から始めるのが一般的です。

レバレッジは非常に魅力的な手法ですが、リスクも高い方法です。投資家ならそのリスクはわかっているでしょうが、安全に取引する方法もあります。

それはレバレッジを1倍で運用するという方法です。仮に、FXを外貨預金の代わりに利用するならレバレッジ1倍にして運用すればリスクは最小限に抑えた投資になります。

外貨預金と同じようになります。このような運用は取引期間が中・長期化しますので、金利が多くなる通貨ペアを選択するのが良い方法です。

ABOUT ME
Arima
2014年からデイトレーダーやってます。 FXと株で毎日コツコツ頑張ってます。 nanairoでは主にお金・節約術に関する記事を執筆しています。