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為替レートを追いかける注文方法「トレール注文」

指値注文によるポジション決済は、一つの手法ですが、決済成立後にさらに値幅が伸びることがあることを考えると、決済注文ラインを変えられるなら、さらに利を伸ばすことができるはずです。

そこで活用したいのが「トレール注文」になります。賢く利益を獲得するために是が非でも覚えておきたい注文方法ですから、ここでしっかり頭に入れておきましょう。

為替レートを追いかける注文方法「トレール注文」

トレール注文とは決済注文専用で、為替レートの変動に応じて、注文価格が為替レートに追尾する方法です。

トレール注文による決済注文を設定すると、決済レートを指定することはなく、より有利なレートで決済できる可能性が高くなる特徴があります。

たとえば、買いポジションを持ったときにトレール注文を設定すると、為替レートの上昇(円安)に合わせて決済注文価格も切り上がります。

また、売りポジション保有中にトレール注文を設定するなら、為替レートの下降(円高)に合わせて決済注文価格が切り下がることになるのです。

トレール注文は上手く活用すれば、損失を最小限にとどめ、かつ最大限の利益を狙える手法です。

トレール注文の具体例

トレール注文の概要が分かったところで、次にトレール注文をどのように活用できるのか、買いポジション保有時と売りポジション保有時別に具体例を見ていきます。

買いポジション保有時

買いポジションを保有した時にトレール注文を設定すると、為替レートの上昇に応じて決済注文価格も切り上がります。一度切り上がった決済注文価格が下がることはありません。

そして、為替レートが下がり決済注文価格に達すると決済注文が成立となります。

たとえば、米ドル/円レートが110円のときに買いポジションを保有したとします。トレール注文の設定を値幅1円に設定したとすると、最初の決済注文価格は109円です。

その後、為替レートが上昇しドル円レートは115円となりました。

そうすると決済注文価格は自動で切り上がりますので、その時点での決済注文レートは114円になります。

この決済注文価格が下がることはなく、もし為替レートが下落し114円に達すると決済注文が約定となり、獲得値幅は4円です。

売りポジション保有時

売りポジションを保有した時にトレール注文を設定すると、為替レートの下落に応じて決済注文価格が切り下がることになります。一度切り下がった決済注文価格が再び上昇することはありません。

そして、為替レートが上がり決済注文価格に達すると決済注文が成立となります。

たとえば、米ドル/円レートが110円のときに売りポジションを保有したとします。トレール注文の設定を値幅1円に設定したなら、ポジション保有時の決済注文価格は111円です。

その後、思惑通り為替レートが下落していき、ドル円レートは105円となりましたが、トレール注文設定により決済注文価格は106円になります。

そして、為替レートが反発し決済注文価格106円に達すると決済注文が成立します。このときの獲得値幅は5円です。

トレール注文の取引手順

トレール注文の取引手順は非常に簡単で、すでに保有しているポジションの決済注文をトレール注文として発注するだけです。

ただし、すべてのFX業者がトレール注文を搭載しているわけではありませんので、トレール注文を取り扱っているFX口座を利用することが必須の条件となります。

基本的に利益確定値を決めないトレード方法

トレール注文は、為替レートに追随して決済注文価格が変動していきます。

ですから、為替レートが上昇し続ける、または下落し続けるようなことがあれば決済注文が成立することはありません。

つまり、トレール注文は利益確定値を決めずにトレードする手法なのです。

含み益が膨らんでいっても決済注文レートに達さないケースでは、手動で決済してしまうのも一つの手段です。

利益を追求していくのも良いのですが、一定の利が乗ったら手動決済し新たなポジションを形成するトレーダーが多いようです。

トレール注文のメリット・デメリット

トレール注文を発注しておくなら自動で利益確定ができますし、損失も最小限にとどめることができますので、これが一番大きなメリットと言えます。

しかし、為替レートが上昇し続けることはありませんし、下降し続けることもありません。

トレール注文を発注すれば貪欲に利を狙えるというのは、あくまでも卓上の計算に過ぎず、実際は簡単にトレール注文に引っかかってしまうことが多いのです。

ですから、トレール注文は「保険」に過ぎず、実際は取引ツールを頻繁に確認し、手動で決済しなければならなくなるというデメリットがあります。

さいごに

為替レートを追尾し、最大限の利益を狙いつつ損失を最小限にとどめる効果があるのが、トレール注文です。

しかし、実際は手動でポジション決済することが多くなってしまうので、割り切っての利用が最善です。

トレール注文発注は一種の保険であり、実際の損益は手動決済になることが多いと考えておいてください。

ABOUT ME
Arima
2014年からデイトレーダーやってます。 FXと株で毎日コツコツ頑張ってます。 nanairoでは主にお金・節約術に関する記事を執筆しています。