FX取引

初心者が知っておきたい「FXの注文方法まとめ」

FX取引には様々な注文方法があり、為替相場や取引手法に応じて注文方法を使い分けることで、利益率を高めることができます。

どのシチュエーションでどの注文方法を使うべきか、自分で判断できるようになることを目指しましょう。

成行注文(クイックトレード)

初めに、クイックトレードとも呼ばれる「成行(なりゆき)注文」を細かく分類し、それぞれの成行注文方法を見ていきます。

買いの成行注文

成行注文の基本は「いくらでも良いので今すぐ発注する」という注文方法ですが、買いの成行注文は、文字通り「今すぐ買います」という注文方法です。

成行注文はレートを指定せずに注文する方法ですので、発注時の為替レートから少し乖離して注文成立する可能性があります。

売りの成行注文

買いの成行注文の逆で、「今すぐ売ります」という注文方法になります。買いの成行注文と同じく、レートを指定せずに注文しますので、相場状況によっては注文時の為替レートから少し乖離して約定する可能性があります。

買い・売りの成行注文にて、注文時の為替レートから乖離して約定することを「スリッページ」と言います。スリッページが頻繁に起こればトレードにおいてストレスがたまります。

また、スリッページが多いと負担する取引コストが大きくなることを意味しますので、スリッページを限定的にすることも大切です。

そこで、スリッページの許容範囲を指定して注文したいと思うわけですね。その注文方法が「ストリーミング注文」になります。

ストリーミング注文

ストリーミング注文は、レートを確認しながら発注する成行注文の一種ですが、ただの成行注文と違いスリッページの許容範囲ができるのです。

たとえば、米ドル/円通貨ペア取引でドルを買いたいけども「1銭までスリッページを許容する」と設定すると、100.500円で注文したとしても100.510円までの範囲で約定する可能性があります。

ただし、レート変動が激しい時間帯では許容範囲を超えてレートが動くことがあり、場合によっては注文不成立となることがあります。

ASストリーミング注文

ストリーミング注文は、リアルタイムの為替レートの動きを確認しながら発注できるメリットがあり、ASストリーミング注文も基本的には上で紹介した「ストリーミング注文」と同等の注文方法になります。

しかし、ASストリーミング注文の特徴は、スリッページ許容範囲を設定できないという点です。

スリッページへの対応ができないのですが、余計な設定をする手間が省けますので、レートを見ながら今すぐ注文したいときに役立つ注文方法と言えます。

クォート注文

クォート注文は、成行注文とほぼ同じ注文方法で「今すぐ外貨を売買したい」という時に利用する注文方法です。

そして、クォート注文ではスリッページ許容範囲が設定できます。注文方法の要素としては上で紹介したストリーミング注文に似通ったものがあります。

スリッページに関係なく今すぐ売買したいときには、一般の成行注文またはASストリーミングを利用すべきですが、スリッページにこだわりたいならクォート注文を利用しましょう。

指値注文

指値注文とは、売買レートを指定して発注する注文方法です。成行注文とは違いレートを指定しますから、指定レートに達した時点で約定し、指定レートに達さないなら永久的に注文は成立しません。

また、指値注文をしていてもレート変動の激しい時間帯には約定しない可能性があります。

約定力の高いFX口座を利用することで対処は可能ですが、完ぺきな注文方法ではないことを頭に入れておいてください。

逆指値注文

逆指値注文は指値注文と違い、今のレートよりも不利な価格を指定し注文する方法です。

不利なレートで発注するのは見当違いのように感じるかもしれませんが、FX取引では重宝する注文方法です。

損切りや利確に

損切りや利益確定注文にて、逆指値注文を活用できます。

損切り注文で活用する方法ですが、たとえば、ドル円レート100円のときに買いポジションを持ったとします。

今後円安に向かうと予測していますが、もし円高が進行し99円になってしまったら損切りしたい場合、「99円で売る」という逆指値注文を発注できます。

実際、レートが思惑と反対方向に進み99円になると逆指値注文が成立になり、損失を一定の範囲で抑えることができます。

利確での活用方法ですが、たとえばドル円レート100円のときに買いポジションを持ったとします。

その後円安に向かい105円になりましたが、104円まで下がってしまったら利益確定したいという場合、「104円で売る」という逆指値注文を発注できます。

エントリーでは、ブレイクを狙う

トレンドに乗った取引がしたいなら、新規注文にて逆指値注文を発注することができます。

ドル円レートが100円で推移していますが、101円になったら上昇トレンド発生と判断した場合、「101円で買い」という逆指値注文を発注できます。

実際に、レンジ相場がブレイクになり上昇トレンドが発生、101円に達しました。そうすると買い注文が成立となり、その後上昇トレンドが進んでいけば利が乗っていきます。

以上の通り、損切り、利確、新規注文の3通りで逆指値注文を活用できます。ぜひ試してみてください。

OCO注文

OCO(オー・シー・オー)注文は、[One Cancel the Other]の頭文字を取ったもので、指値注文と逆指値注文が1セットになった注文方法です。

今のレートより有利なレートでの指値注文を出す一方で、不利なレートでの逆指値注文を発注します。そして、一つの注文が成立すると、もう片方の注文が自動でキャンセルになります。

たとえば、ドル円レート100円で買いポジションを保有したとします。利益確定注文として「103円で売る」という指値注文を、もう一つを損切り注文として「99円で売る」という逆指値注文を設定します。

どちらかのレートに達したときに注文が成立となり、利確あるいは損切りが実行されるわけです。資金管理を確実に行いながらのFX取引を可能にする注文方法と言えます。

クイック+OCO注文

クイック注文とOCO注文の2つをワンセットとした注文方法です。

まず、成行によるクイック注文を設定します。注文が約定すると指値・逆指値注文の2つの注文がワンセットとなったOCO注文が発注となります。

クイック+OCO注文を発注すると、ポジションを建てられるだけでなく決済注文まで約定となるので、非常に便利な注文方法と言えます。

IFD注文(イフダン注文)

IFD(イフダン)注文は、[If Done]の略式で、新規注文と決済注文がワンセットとなった注文方法です。初めに指値注文による新規注文を発注し、約定後、決済注文が発注となります。

たとえば、ドル円レートが99円のときに「98円になったら買う」という新規注文を設定し、決済注文として「100円になったら売る」という指値注文を設定します。これがIFD注文の一例です。

IFD注文の注意点ですが、2つ目の決済注文は、利益確定注文か損切り注文のいずれかしか設定できません。

決済注文として利確注文を設定した場合、レートが思惑と反対方向に動いてしまったなら手動で損切りする必要があります。

IFO注文(IFD+OCO)

上述したIFD注文とOCO注文を組み合わせた注文がIFO(アイ・エフ・オー)注文です。

新規注文+利確注文+損切り注文をワンセットとした注文であり、万能型注文と考えてください。

たとえば、ドル円レート「100円で新規買い、105円で利益確定、98円で損切り」。この3つの注文を同時に発注でき、利益確定注文または損切り注文のどちらかが約定した時点で、もう一方の注文がキャンセルとなります。

この1つの注文を発注しておけば、自動でエントリーし決済までしてくれるので、取引ツールを見たら利益が確定していた、なんてこともあり得るのです。

非常に有用で便利な注文方法ですから、ぜひともマスターしたい注文方法になります。

トレール注文

トレール注文は、自動で決済注文レートが変動する注文方法です。

決済注文レートがリアルタイムの為替レートを追尾する、さらに利益を追い求めるのに便利な注文方法になります。

たとえば、ドル円レート100円の時に買いポジションを保有し、トレール注文の値幅を20銭に設定したとします。

すると決済注文は、自動で99.80円に設定され、ドル円レートが上昇し101円になれば、決済注文価格は自動で100.80円に変更になります。

そして20銭下落した時点で決済注文が成立となります。しかし、為替レートが決済注文価格に達さない限り、決済注文は約定しません。

リバース注文(途転注文)

FX取引は、「外貨を買い⇒売り、外貨を売り⇒買い」することで利益を出します。そのあとは、新たな発注をしない限りポジション保有とはなりません。

しかし、このリバース注文を使えば、同一の通貨ペアで、買いポジションを売りポジション (または売りポジションを買いポジション)に、一度で転換することが可能となります。

例えば、買い⇒売りの利益確定後、自動で「売り」の新規注文を発注させるのが、このリバース注文です。

同一の通貨ペアで、あらためて発注する作業を省略し、

  • 買い⇒売り⇒買い(または売り⇒買い⇒売り)

の注文をすることができるリバース注文を活用するなら、効率よくFXトレードができます。

その他のFX注文方法

上では含めなかったその他のFX注文方法もありますので、そちらも簡単にお伝えします。

一括決済

FX取引をしていると、複数の同通貨ペアをポジション保有することがあります。米ドル/円を1万通貨、5,000通貨、2,000通貨のように、別々の時に買ったケースです。

これを別々に決済することも可能ですが、1万7千通貨を同時に決済したいなら、「一括決済」を活用できます。

FX会社によって注文方法は異なりますが、基本的には成行や指値注文による一括決済が可能です。

全決済

全決済は、すべての通貨ペア、すべてのポジションを一括で決済するときに利用する注文方法です。

上の「一括決済」は通貨ペアを超えての注文はできませんが、こちらの「全決済」は通貨ペアに関係なく、すべてのポジションを一括で決済できる特徴があります。

「FX口座内の全資金を移動させたいので、すべてのポジションを決済したい」

こんなときに役立つ注文方法です。

時限成行注文

日時や時間を指定し注文するのが時限成行注文です。

「重要経済指標発表前にポジションを決済しリスクオフにしたい」という場合、時限成行注文を活用できます。

注文の有効期限について

ほとんどのFX口座は、注文の有効期限を任意で指定することができます。

  • 当日のみ
  • 今週のみ
  • 無制限

このような選択肢があるはずですから、トレード手法に応じて選択し発注してください。

これまで紹介してきた注文方法は、どのFX会社でも利用可能なのか?

上述した注文方法はすべてのFX会社で利用できる、というわけではなく、一部の注文方法が利用できないというFX会社があります。

絶対に利用したい注文方法があるなら、FXサービス各社を比較した上で取引するFX会社を選別するのが賢明です。

ABOUT ME
Arima
2014年からデイトレーダーやってます。 FXと株で毎日コツコツ頑張ってます。 nanairoでは主にお金・節約術に関する記事を執筆しています。