FX取引

買い注文と売り注文の同時発注する「IFD注文」

FX取引の注文には「事前注文」という仕組みがあり、注文方法の基本となる「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」の3種を組み合わせた注文のことです。

事前注文を場合分けして使い分けるなら、様々な為替相場とその局面で臨機応変なFX取引を可能にします。

この記事では、事前注文の一つ「IFD注文」について見ていきましょう。

買い注文と売り注文の同時発注する「IFD注文」

IFD注文はイフダン注文と呼び、[if done=イフ・ダン]を省略して表したものです。日本語では、「もし・・・した場合」という意味になります。

IFD注文は2つの注文の同時発注になりますが、最初の注文が成立すると2つ目の注文が自動的に発注されます。1つ目の注文が成立する前に2つ目の注文が発注されることはありません。

2つの注文は指値でも逆指値でもどちらの注文でも発注できるのが特徴です。

取引画面を見ている暇がなくても「利益確定注文」をさすことができますし、損失を広げないように「ストップロス注文(損切り注文)」を出すこともできる、非常に重宝する注文方法になります。

たとえば、ドル円レートが110円のとき、「109円になったら買い、111円になったら売る」という新規注文+利益確定注文ができます。

また、同じくドル円レートが110円のとき、「109円で買い、108円で売る」という新規注文+ストップロス注文を発注できるのです。

IFD注文のパターンを紹介

IFD注文の基本がわかったところで、次にIFD注文をどのように使えるのか具体例を挙げて説明します。

利益を確保するパターン

IFD注文の一つの利用法として「利益を確保する」IFD注文があります。

たとえば、現在ドル円レートは100円前後で推移しており、円安に向かっていくと予想します。そこで「101円になったら買う」という逆指値注文を一つ目の注文に設定します。

そしてドル円レートは105円まで上昇すると予測しますが、確実に利益を獲得するために「104円で売る」という利益確定の指値注文を2つ目の注文として設定です。

「買い」逆指値注文+「売り」指値注文

このIFD注文で利益を確保できます。

損失を限定するパターン

IFD注文でしっかり利益を確保したいところですが、為替相場は予想と裏腹の動きをすることがあります。

損失を一定の範囲内でおさめる必要がありますが、損失を限定するためにもIFD注文を活用できます。

たとえば、ドル円レートが100円のとき円安に向かっていくと予想し、「レートが101円になったら買う」と一つ目の注文を設定します。

しかし、ドル円レートが予想と反対に動いてしまった時のために、「レートが99円になってしまったら売る」というストップロス注文を2つ目の注文として設定します。

「買い」逆指値注文+「売り」逆指値注文

このIFD注文を発注すると、101円のとき1つ目の注文が成立し2つ目のストップロス注文が発注されます。

レートが99円にならない限り自動で損切りになることはありませんが、レートが99円に達するとストップロスが自動で発動します。

IFD注文の取引手順

IFD注文設定は少し複雑と思うかもしれませんが、慣れるとそれほどでもありません。その他指値注文や逆指値注文と同じように発注できるはずです。

  1. 通貨ペアの選択
  2. 取引数量の選択
  3. 1つ目と2つ目の注文を入力

この3ステップでIFD注文を発注できます。相場動向によって「利確注文」あるいは「ストップロス注文」のいずれかを使い分け、IFD注文を活用しましょう。

IFD注文を繰り返す 「リピート・イフダン」機能

最近のFX業界では、「リピート系」と呼ばれる取引手法が人気を集めています。IFD注文を繰り返すのでリピート系と呼ばれており、通称「リピート・イフダン」というFX商品として利用されています。

リピート系の先駆けはマネースクウェア・ジャパンというFX会社で、「トラリピ」という愛称のFX商品を多くのFX投資家が利用しています。マネースクウェア・ジャパンはこのトラリピ発注管理機能に関し特許を取得済みです。

このリピート・イフダン注文は文字通りIFD注文を繰り返すのですが、利益値幅と損切り値幅を発注時点で指定しておくので、為替レートがレンジ内(レートの上限と下限)で変動する限りコツコツと利益を重ねていくことができます。

元祖リピート・イフダン注文はマネースクウェア・ジャパンですが、そのほかにライブスターFX、外為オンライン、ひまわり証券、アイネット証券などが同じような発注機能商品をサービスしています。興味のある方は調べてみてください。

IFD注文の注意点

IFD注文は、ポジション保有後どのように売買したいかをポジション保有前に決定できるというメリットがあります。

積極的に利益を狙いたいなら2つ目の注文を利益確定の設定とすることができますし、損失幅を最低限に抑える手堅い取引がお好みなら2つ目の注文をストップロス注文にすればよいのです。戦略的な取引を可能にするIFD注文と言えます。

しかしデメリットには要注意です。1つ目の注文が成立した後に2つ目の注文が発注となりますが、2つ目の注文は利益確定の注文か、あるいは損切り注文のいずれかです。

仮に保有ポジションを利確したいと思っても為替レートが予想と反対に進めば、含み損が膨らむだけで利益確定はできません。

ですから、2つ面の注文を利益確定としているなら手動で損切りしなければなりませんし、2つ目の注文がストップロス注文ならば利確を手動で行うことになります。それが煩わしいと感じるなら、IFO注文をマスターするのが先決です。

またもう一つのデメリットになりますが、IFD注文による2つの注文の1つ目は必ず新規注文でなければなりません。決済注文で2つの注文を発注したいならば、IFD注文ではなくOCO注文を活用してください。

さいごに

IFD注文は、「新規注文+決済注文」のワンセット注文です。決済注文では利益確定の注文か損切り注文のいずれかを任意で選択できます。

しかし、その後の為替相場をしっかり予測した上での注文が必須ですし、為替レートが予想と反対方向に動いたときは手動での損切りが必要になります。

IFD注文を使いこなすために使い方を会得し、実際のFX取引で利用して経験を積んでいくことにしましょう。

ABOUT ME
Arima
2014年からデイトレーダーやってます。 FXと株で毎日コツコツ頑張ってます。 nanairoでは主にお金・節約術に関する記事を執筆しています。