コンビニ業界大手のローソンは総合商社大手の三菱商事と共同ではじめる「まちエネ」として家庭向けの電力小売り事業に参入します。
コンビニが家庭向け電力小売りに参入するのは業界初のことです。
今回この2社は共同で出資し、新会社「MCリテールエナジー株式会社」を設立し、経済産業省へ電力小売りに必要な小売電気事業者の申請を行いました。
三菱商事が84%、ローソンが16%の出資で、資本金は2億5,000万円です。
2016年2月から首都圏を中心に予約受付を開始し、電力供給開始は同年4月からとのことです。
ローソンは関東圏に約4,000店舗を保有しており、店頭やWEBを通じて数十万世帯に供給し、売り上げ規模は数着億円を目指す模様です。
それでは、「まちエネ」の料金プランやキャンペーンを紹介します。
まちエネのポイント
- 電気代に応じてポンポンPontaポイントが貯まる
- 電力事業の実績がある三菱商事とタッグ
- ローソン人気メニューのおトクなクーポン券が毎月メールで届く
電気販売エリア
東京電力エリアです。
具体的には、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、静岡県の一部(富士川以東)※ となります。
※離島を除く
(2016年4月時点)
新会社「MCリテールエナジー株式会社」とは
新会社「MCリテールエナジー株式会社」は、主に「ダイヤモンドパワー」から電力を仕入れるようです。
このダイヤモンドパワーも、三菱商事と中部電力が出資して設立した新電力。
中部電力が80%と三菱商事が20%、合計1億2,000万円の資本金で2000年にスタートしています。
ダイヤモンドパワー自体は関東(首都圏)と中部電力エリアの特別高圧や高圧、つまりビルやホテルなどの商業施設への電力供給を主に行ってきました。
一般家庭向けの電力販売はしてこなかったのですが、今回、新会社「MCリテールエナジー」への電力供給を通じ、間接的に一般家庭向けの低圧電力小売に関わることになります。
まちエネの電気料金プラン
ローソンの「まちエネ」が用意した電気料金プランは、きほんプランのみ。
「あんしん」「うれしい」「わかりやすい」を目指し、とてもシンプルな設定になっています。
現在の東京電力従量電灯B・Cを基準に料金単価設定がされているので、とても比較もしやすいです。
値段だけをみると、実は基本料金と第1段階、第2段階は従量電灯Bと同じ価格です。第3段階が9%安くなっています。
東京電力従量電灯B/Cとの比較したローソンの「まちエネ」割引例(2016年2月1日現在)
戸建5人暮らし(月の電気代約20,000円) → 年間で約14,900円(約6%)相当お得に
戸建3人暮らし(月の電気代約12,000円) → 年間で約5,300円(約5%)相当お得に
マンション2人暮らし(月の電気代約7,200円) → 年間で約700円(約1%)相当お得に
まちエネ 料金プラン
基本料金
契約容量 |
税込料金 |
|
A契約の場合 |
10A |
280.80円 |
15A |
421.20円 |
|
20A |
561.60円 |
|
30A |
842.40円 |
|
40A |
1,123.20円 |
|
50A |
1,404.00円 |
|
60A |
1,684.80円 |
|
kVA契約の場合 |
280.80円×契約容量 |
電力量料金
電気使用量 |
税込料金 |
|
第一段階 |
~120kWhまで |
19.43円/1kWh |
第二段階 |
120kWh超~ 300kWhまで |
25.91円/1kWh |
第三段階 |
300kWh超~ |
27.24円/1kWh |
まちエネの特徴
Pontaポイントが貯まる、使える
ローソンの電気なので、メリットはやはりPontaポイントです。
ローソンの「まちエネ」では、毎月の基本料金と電力量料金の合計金額(燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金、税金を除く)がPontaポイントの加算対象となり、1000円ごとに10 ポイントがたまります。
還元率で見ると1%、これを加味すると実質、東京電力の従量電灯B、従量電灯Cに比べ基本料金と電力量料金の第一段階目、第二段階目は1%割引、第三段階目は10%割引となります。
ためたPontaポイントは、ローソンなど提携店舗やオンラインサービスでつかうことができます。
おトクなクーポン券が毎月メールで届く
ローソンの「まちエネ」契約者には、毎月ローソンの人気メニューのクーポンやローソンチケットの優待チケットなどの特典がメールで届けられます。
キャンペーン実施中!新規申し込みで最大500ポイントもらえる
○キャンペーン期間中にインターネットで新規お申込み頂いた方に、最大Pontaポイント500ポイントがもらえる(もれなく300ポイント、店頭チラシの特典コード入力で更に200ポイント)
○キャンペーン期間中に新規申込みした方は、契約手数料(税込324円)が無料
申込方法の流れ
申込みはWEBか書面のみです。
まちエネのWebサイト上で2016年2月1日から開始しています。
また同年2月下旬より書面での受付も開始する予定です。
なお、ローソンの店頭での申し込みは行えないので注意してください。
まちエネに関するQ&A
なぜ、ローソンや三菱商事が電力事業を始めるの?
ローソンは、ひとりひとりの毎日を支え、みんなの住むマチを幸せにすることを目指しています。
電気を自由に選べる時代に、エネルギーを、もっとコンビニエンスにみなさまにお届けするために、電力事業に実績のある三菱商事とタッグを組んで、電力小売をはじめました。
暮らしに大切なものほどみんなが手に入れやすくなければという思いで、安心できる電力を、わかりやすい内容で、かんたんな手続きでお届けいたします。
どのくらい安くなるの?
電力の使用量によって異なりますので、詳しくは料金シミュレーションでご確認ください。
また、Pontaカードをお持ちの方は、電気料金に応じてPontaポイントが貯まるおトクなサービスもあります。
Pontaポイントに関する詳しい情報はこちら(Ponta公式HPに飛びます。)
提供エリアは?
2016年4月時点では、東京電力エリアです。具体的には、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、静岡県の一部(富士川以東)※ となります。
※離島を除く
停電のリスクは?
まちエネに切替えたとしても、地域電力会社の送配電線を通って各ご家庭や店舗に届けられるため、電気が止まるということはありません。いままで通り安心してお使いいただけます。
なお、万が一停電した場合は、地域電力会社での対応となります。
工事は必要なの?
電力会社を変更するにあたり、新たに電線をひいたり工事をする必要はありません。
ご家庭の電気メーターがスマートメーターでない場合には取り替えが発生しますが、工事費は原則かかりません。
スマートメーターって何?
スマートメーターは「電気使用量の見える化」を可能とする電力量計です。
従来の機械式メーターでは、1カ月分の総使用量しか計測できず、また月1回検針員がご自宅にお伺いして検針する必要がありました。
しかしスマートメーターでは、30分ごとの電力量が自動で計測され、インターネット等で確認できるようになるため、賢い省エネにつなげることができます。
商店、事業主の場合も申込めるの?
商店、事業主のお客さまでも、現在従量電灯B/Cでご契約されている方は「きほんプラン」にお申込いただけます。
今まで法人名義で契約している場合は、家庭向けと同様の手続きで申し込めるの?
今まで法人名義で契約されている方も同様の手続きで申込できますが、「生年月日」には「会社設立日」、「性別」には「代表者の性別」をご入力、「住所確認書類」には検針票を使用してください。
その他、現在低圧電力で契約されている方は、「きほんプラン」とは料金・サービスや申込方法が異なりますので、カスタマーセンターに問い合わせた方が良いでしょう(契約形態や使用状況によっては、申込できない場合もあります。)