フェイスケアにはたっぷり時間をかけるのに、ボディケアはおろそかになっていませんか。
見えないからと気を抜いていると、いつのまにか腕や背中がカサカサになってしまいますよ。
後悔しないためにボディケアを始めてみませんか?肌の乾燥と予防法について詳しく解説するので乾燥肌とサヨナラしましょう。
この記事の目次
乾燥肌について
肌がカサカサで困っている方は乾燥肌かもしれませんね。
乾燥肌とは、肌のバリア機能が衰えて水分が不足した状態です。具体的な状態は皮膚の仕組みから見ていくとわかりやすいはずです。
肌のしくみと役割
私たちの肌は、外側から順番に表皮・真皮・皮下組織の順で構成されています。つまり、目に見えている部分が表皮で、その奥に真皮と皮下組織があるのです。
あまり意識することはありませんが、肌には外部との境界線という役割があります。つまり、表皮が外部から加わる刺激から身体を守る働きを担っているのです(バリア機能)。と同時に、必要なものの流出を防ぐ働きも兼ねています。
真皮には、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが存在し、肌の弾力やハリを支える働きがあります。皮下組織には、エネルギーを作り出し体温を調節する働きなどがあります。
乾燥肌は、外部の刺激から身体を守る働き、必要なものの流出を防ぐ働きが弱まった状態といえます。
なぜ、これらが引き起こされるのでしょうか。
乾燥肌が引き起こされる原因
乾燥肌の原因は、表皮の外側にある角質層の水分が減ることです。
角質層の水分量は、角質細胞と角質細胞の間を埋めているセラミドをはじめとした角質細胞間脂質、角質細胞を満たす天然保湿因子、角質層を覆っている皮脂などにより保たれていますが、何かしらの原因でこれらが減ると水分が逃げだしてしまいます。その結果、乾燥肌が引き起こされてしまうのです。
乾燥肌の原因と症状
乾燥肌を引き起こす主な原因がターンオーバーの乱れです。
ターンオーバーが乱れるとセラミドなどの角質細胞間脂質や天然保湿因子が生成されにくくなるほか、肌の機能が衰えるため乾燥しやすくなるのです。
このほかにも、次の原因などで乾燥肌になってしまいます。
肌に負担をかける入浴
42度以上のお湯にゆっくりつかると、肌の潤いを守る成分が流れ出るため乾燥しやすくなります。また、肌をごしごしこすることでも表面が傷つくため乾燥が進んでしまいます。
空気の乾燥
空気が乾燥すると肌から水分が奪われやすくなるので乾燥します。冬場は空気が乾燥するので注意が必要です。
また、暖房や冷房の使用でも空気は乾燥します。これらを長時間使用するときは加湿器を併用したほうが良いかもしれません。
紫外線のダメージ
紫外線を浴びると肌の潤いを守っている角質層がダメージを受けるため乾燥しやすくなります。日焼けすると肌がつっぱるのはこのためです。
加齢の影響
年齢を重ねると、セラミド、天然保湿因子など肌の潤いを守る成分の生成量が減ってしまいます。この影響で肌の乾燥が進んでしまいます。
栄養バランスの乱れ
ダイエットなどで栄養バランスが乱れると肌に悪影響が及びます。特に、肌のターンオーバーを促すビタミンB群が不足すると乾燥しやすくなります。
病気の影響
アトピー性皮膚炎や内分泌疾患、腎臓病、肝臓病などでも乾燥肌は引き起こされます。乾燥肌のほかに気になる症状がある方は気を付けましょう。
乾燥肌の症状
普段は洋服でおおわれているため、身体の乾燥肌は本人でも見過ごすことがあります。
乾燥肌の症状を紹介するので、当てはまる点がないか確認しましょう。
- 肌のカサカサが気になる
- 肌のツッパリが気になる
- 肌から粉がふく
- 肌がひび割れている
- 肌がかゆい
- 肌が赤くなっている
- 肌に赤いブツブツができている
身体の乾燥肌は、皮脂の分泌が少ない背中、お腹、肘、膝、脛、踵などに起こりやすいといわれています。
初期の乾燥肌では、肌のカサつきやツッパリ、粉ふきなどが現れます。進行するとひび割れなどが目立ち、さらに進行すると雑菌が侵入して湿疹などができます。
かゆみは初期から現れます。我慢しきれずかいてしまうと、肌表面が傷つき症状が悪化します。かく前に適切なスキンケアに取り組みましょう。
日常生活からできる予防法
乾燥肌を防ぎたいときは、身近なケアから見直すことが重要です。
肌の乾燥を防ぐ入浴ポイント!キレイの為のバスタイム
入浴で気を付けたいポイントが、お湯の温度とお湯につかる時間です。先ほど紹介した通り、42度以上のお湯につかると肌の潤いを守る成分が流れ出てしまいます。
乾燥肌を防ぎたい方は、38度~41度のお湯に5分から10分程度つかるだけにしましょう。
身体の洗い方にも注意が必要です。タオルで洗わなければいけないと思われがちですが、汗やホコリはぬるま湯で流すだけで落とせます。
皮脂汚れを落とすには石鹸が必要ですが、タオルでこする必要はありません。手に石鹸をつけて皮脂汚れが気になるところを優しく洗うとよいでしょう。手の届かないところはタオルを使って構いません。
ただし、目の粗いナイロンタオルは肌に負担をかけるので柔らかいコットンタオルを使います。タオルでこするときは石鹸をしっかり泡立てて肌の負担を減らします。
入浴後の肌は肌の潤いを守る成分が減っているのでとても乾燥しやすい状態です。お風呂からあがって5分以内にクリームでしっかり保湿しましょう。毎日続けることで乾いた肌が潤っていくはずです。
ボディに潤いチャージ!意外と間違っている保湿クリームの使い方&使い分け
肌を潤したいときに便利なのが保湿クリームなど。色々な種類があるので使い分けが難しいですよね。
さっぱりした使い心地のボディローションは化粧水にあたる位置づけです。保湿成分は補えますが、保湿力はそれほどありません。肌の乾燥が気になるときは、ボディミルクやボディクリームをプラスしましょう。
ボディミルクは基礎化粧品の乳液にあたります。油分と水分のバランスが良いので、べたつきにくいですがしっかり保湿できます。最も油分の多いクリームは、保湿力は強いですが少しべたつきがちです。苦手な方は、おやすみ前や乾燥が気になる部分に使うとよいでしょう。
お風呂上りの保湿クリームは、身体を拭く前に浴室で塗るとよいかもしれません。乾燥する前に水分ごと閉じ込められるのでしっとりと潤いやすくなります。また、水滴のおかげで保湿クリームの伸びが良くなるので使いやすいですよ。
肌着の見直しを!
乾燥肌のかゆみが気になるときは肌着を見直しましょう。
乾燥肌はデリケートなので、肌着の摩擦でもかゆみが誘発されてしまいます。毛羽だちやすい肌着や化学繊維の肌着は避けたほうが良いかもしれません。
乾燥肌にやさしいといわれているのが、コットンなど自然素材を使った肌着です。特に、肌触りが滑らかなシルク素材の肌着はおすすめです。
手や足の乾燥がひどいときは、シルク製の手袋や靴下を試してみてはいかがでしょうか。辛い症状が軽減されるはずです。
加湿
空気の乾燥を防ぐことも重要です。
加湿器がおすすめですがなくても乾燥は防げます。お手軽な方法として挙げられるのが、バケツや洗面器にお湯をためておくことです。アロマオイルを1、2滴たらすと香りを楽しめますよ。
このほかでは、洗濯物の室内干しでも乾燥を防げます。さらにお手軽に乾燥を防ぎたい方は葉の面積が大きい観葉植物を育てるとよいかもしれません。葉から水分が蒸発するので部屋の湿度があがるといわれています。
どれもお手軽な方法なので、乾燥肌が気になる方は試してみてはいかがでしょうか。
乾燥肌のケアというと顔だけをイメージしがちですが、背中や腕、足などの肌も乾燥します。
ケアを怠るとカサカサBODYになってしまうので、保湿クリームなどでしっかり潤しましょう♡
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