乾燥肌を防ぐため、部屋の加湿が重要なことはわかっていても、部屋が潤っているかどうかってわかりにくいですよね。気になる方は、とっても簡単な方法で部屋の乾燥をチェックしてみませんか。
部屋の乾燥は次の方法でチェックできます。
- コップにお水を注いで氷を入れます。(お水をそそぐコップはガラス製かステンレス製がおすすめですよ。)
- 1のコップを部屋に置いて2~3分ほど待ちます。
- コップの状態を確認します。
コップに水滴がつけば部屋が潤っていると考えられます。水滴がつかないときは乾燥気味かもしれません。部屋の空気が乾燥していると、肌などに様々な影響が現れます。紹介する方法を参考にしっかり加湿をしてくださいね。
乾燥が及ぼす悪影響
何かと、空気の乾燥は良くないといわれますが、具体的にどのような良くないことがあるのでしょうか。肌への影響などを紹介します。
肌への影響
肌は空気の乾燥から特に影響を受けやすいといわれています。空気が乾燥すると、肌の表面で潤いを守っている皮脂膜が奪われ、潤いを保っている角質層がカラカラになってしまいます。
つまり、肌が乾燥してしまうのです(=乾燥肌)。
肌が乾燥するとハリが失われるのでシワやタルミが目立ちやすくなります。肌表面が乱れると、光を均一に反射できなくなるのでキメや透明感も奪われます。
さらに、乾燥で肌が硬くなると、ゴワゴワした質感になってしまいます。
以上のほかでは、乾燥により肌がツッパル、カサカサになる、ひび割れる、かゆい、などの症状も現れやすくなります。
外からの刺激に敏感になるので、赤みや肌荒れなどのトラブルも起こりやすくなります。太ももやすねなどが白い粉をふくのも乾燥の影響です。肌が乾燥すると美容面だけでなく様々な影響が現れるのです。
年齢を重ねると、肌を乾燥から守る保湿成分が減少します。空気の乾燥から影響を受けやすくなるので、部屋の湿度を保ち、肌を乾燥から守る環境を作ることが重要です。
風邪などをひきやすくなる
空気が乾燥すると風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなります。その理由として次のポイントが挙げられます。
- 空気が冷えて乾燥するとウイルスの活動が活発になる。
- 乾燥で喉や鼻の粘膜が乾くとウイルスが体内に侵入しやすくなる。
- 空気が乾燥するとウイルスが空気中に漂う時間が長くなる。
- 空気が乾燥すると咳などで唾液が遠くまで飛散する。
部屋の空気が乾燥すると風邪やインフルエンザなどをひきやすくなります。大したことはないと考えがちですが、これらをこじらせると命にかかわることもあります。
湿度を高く保つとウイルスの活動が鈍くなるので、できるだけ湿度の高い状態を維持しましょう。
ドライアイになりやすい
空気が乾燥するとドライアイになりやすいといわれています。
目の表面から蒸発する涙の量が増えるからです。スマホやパソコンの使用でドライアイに悩む方が増えています。症状を悪化させる原因になるので、気になる方は部屋の加湿に注意しましょう。
加湿器を使わない加湿方法
部屋の加湿方法として広く用いられているのが加湿器です。あれば便利ですが、それなりの価格なので全部屋に用意するとなると大変ですよね。
加湿は加湿器以外の方法でも行うことができます。9つの方法を紹介するので試してくださいね。
1.室内にタオルや洗濯物を干す
お手軽な部屋の加湿方法としておすすめなのが洗濯物を室内に干すことです。
洗濯物から蒸発する水分で部屋の空気を潤すことができます。
注意点は、干す量を増やしすぎないこと。乾きにくくなるので生乾きの嫌な臭いが発生しやすくなります。気になる方は、室内干し用の洗剤を使って、扇風機を当てながら洗濯物を乾かすとよいでしょう。生乾きの臭いが発生しにくくなりますよ。
洗濯物がない日は、水にぬらしたタオルを干しておくとよいでしょう。
洗面器などに水をはって、タオルの端だけつかる状態にしておくとさらに効果的です。お手軽ですが、確実に室内の空気を加湿できる方法です。
2.洗濯したカーテンをそのまま干す
1とよく似た方法ですが、カーテンを洗濯してそのまま元の場所に干すことでも部屋を加湿できます。
布の面積が大きいので、意外と加湿効果が大きいといわれていますよ。
3.霧吹きで室内に水を撒く
確実かつ素早く部屋を加湿したいときは、霧吹きで室内に水をまきましょう。
ただし、まきすぎるとフローリングや家具などが濡れてしまう点には注意が必要です。
4.フローリングを水拭きする
同じく、素早く部屋を加湿できる方法がフローリングの水拭きです。
水分がフローリングから蒸発するときに部屋の空気を加湿してくれます。ホコリやハウスダストが空気中に舞いにくくなるので、空気が乾燥する季節におすすめですよ。
5.風呂の扉を開けておく
1Kなどにお住いの場合は、お風呂に入ってから浴室の扉をあけっぱなしにしておくと部屋全体を加湿できます。
ポイントは、浴室の換気扇を切っておくことです。ただし、湿度が高くなりすぎるとカビを発生させる恐れがあります。扉を開けておく時間を調整して対処しましょう。
6.観葉植物を部屋に飾る
葉の大きい観葉植物を部屋に置くことも加湿につながります。
根から吸い上げた水分を、主に葉の裏側から放出するからです。加湿とインテリアを両立できるので利用しやすい方法といえます。特に、加湿効果の高い次の植物がおすすめですよ。
アレカヤシ(コガネタケヤシ)
ヤシだけあってお部屋に飾るとリゾートホテルのような印象になります。
葉からたくさんの水分を放出してくれるので加湿に最適です。ホルムアルデヒドなど、シックハウス症候群を引き起こす有害物質の濃度を引き下げるといわれている点もうれしいポイント。
育て方は簡単ですが、寒さに弱いので暖かい場所で管理しましょう。
オーガスタニコライ
バナナのような大きめの葉が特徴の植物。こちらも、葉の面積が大きいので加湿効果大です。
丈夫なうえ寒さにもまずまず強いので育てやすい点もGOOD。乾燥が気になるときに育てたい観葉植物といえるでしょう。
7.石油ストーブや石油ファンヒーターを利用
乾燥が気になる方は、暖房にエアコンではなく石油ストーブや石油ファンヒーターを利用するとよいかもしれません。
暖房は乾燥すると思われがちですが、石油は燃焼するときに水を発生します。
このおかげで、エアコンなどに比べ空気が乾燥しにくいのです。ただし、それほど強い加湿力があるわけではないので、空気の乾燥がひどいときは他の方法と併用する必要があります。
8.お湯を注いだ鍋で加湿
お湯を注いだ鍋を部屋に置くことも有効です。水でも加湿できますが、やはりお湯のほうが加湿効果は高いです。熱めのお湯を鍋に注いで部屋に置くとよいでしょう。
もちろん、鍋の代わりにボウルや深めのお皿、洗面器などを使用しても構いません。
9.水を注いだコップを置く
お湯を沸かすのが面倒な時は水を注いだコップを部屋に置くとよいでしょう。意味がないように思えるかもしれませんが部屋を加湿できます。
ただし、大きな加湿効果は見込めません。コップを置いた周辺の湿度がアップする程度と考えられています。乾燥が気になるときに、枕元に水を注いだコップを置いてみるとよいでしょう。
部屋の空気が乾燥すると、乾燥肌をはじめ様々な肌トラブルなどが起こりやすくなります。気になる方はお部屋の加湿に気をつけましょう。
加湿は、部屋に洗濯物を干す、フローリングを水拭きする、観葉植物を置くなど様々な方法で行えます。加湿器がないときはお手軽な方法を試してみてはいかがでしょうか♡
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