顔や身体の乾燥対策はばっちりな人でも爪のケアは忘れがち。せっかくキレイなネイルをしても、ささくれだらけの手だと台無しですよね。手は女性らしさをアピールするポイントなので指先までしっかりケアしましょう。美爪を手に入れるケアを紹介しますね。
まずは爪のお話を
あまりに身近すぎて爪のことを知らない方が多いはずです。まずは、爪ついて一緒に学んでいきましょう。
基礎知識
手や足の指先を覆っている爪。硬いので骨のように思っている方が多いですが、爪は皮膚の一部が角質化した皮膚の付属器官です。
爪は、甘皮の下にもぐっている爪母基(ソウボキ)と呼ばれる部分から生えてきます。伸びる速度は季節により異なりますが、成人の平均で0.1mm/日、3~5mm/月程度といわれています。
ただし、この速度は加齢とともに衰えると考えられています。ちなみに、爪全体が生え変わるには4~6カ月程度の期間が必要です。
骨のように硬いので水分を含まないように見えますが、爪にも10~20%程度の水分が含まれています。
爪の水分は表面から蒸発するので、何かしらの原因が加わると爪も乾きます。
爪の水分量が少なくなると様々なトラブルが生じやすくなります。きれいな指先を保ちたい方は、爪の乾燥と水分量に注意しましょう。
役割と必要性
生活の中で爪の役割や必要性を強く意識する機会はそれほど多くありませんよね。もしかすると、ジュースなどのフタを開けるときくらいしか必要ないと思っている方がいるのではありませんか。
役割や必要性を認識しにくい爪ですが、実は重要な働きをしています。指先を覆う爪には、モノを掴むときなどに指の腹にかかる力を支える働きがあるのです。
指の骨は爪の真ん中くらいまでしかないため、爪がなくなると力を込めてモノを掴むことなどが難しくなります。
足の爪には異なる働きがあります。足の爪には、歩くときに指先にかかる力を支える働きや身体をしっかり支える働きなどがあるのです。
これらの働きは、爪が短すぎる、薄すぎるなどがあると鈍ります。
決して目立つことはありませんが、爪には重要な働きがあります。しっかりケアして、爪の健康を守るようにしましょう。
爪が乾燥する原因
先ほど軽く触れたとおり、爪にも水分が含まれているので、何かしらの原因が加わると乾燥してしまいます。具体的に、どのような原因で乾燥するのでしょうか。
日常の手洗いや家事
爪を乾燥させる意外な原因といわれているのが手洗いや家事などです。手洗いや家事で使用する洗剤には界面活性剤という肌の油分を取り除く成分が含まれています。
この影響で爪の水分が奪われて乾燥してしまうのです。気になるときは、洗剤を使わない、あるいはゴム手袋をして食器を洗うなどするとよいかもしれません。
毎日のように行う行為なので爪を美しく保ちたい方は注意しましょう。
栄養バランス(ビタミンやカルシウム・亜鉛)
栄養バランスの乱れも爪の乾燥を引き起こします。
具体的には、爪の材料になるたんぱく質やその合成にかかわり細胞の新陳代謝に欠かせない亜鉛、爪の健康を維持するビタミンAなどが不足すると爪が乾燥しやすくなります。
たんぱく質は卵や肉類、大豆などに、亜鉛は牡蠣やレバーなどに、ビタミンAはレバーや緑黄色野菜などに含まれます。爪の乾燥を防ぎたい方は、これらの栄養が不足しないように気を付けましょう。
除光液
マニキュアを落とす除光液も爪の乾燥の原因になります。除光液に含まれるアセトンが爪の油分や水分を奪ってしまうからです。
最大の予防策はマニキュアをしないことですが、難しい方はアセトンフリーの除光液を使うとよいかもしれません。除光液を使った後は、クリームなどで保湿しましょう。
乾燥が爪に与えるダメージ
紹介した以外にも様々な原因で爪は乾燥します。爪が乾燥するとどのようなトラブルに発展するのでしょうか。
二枚爪
爪が乾燥すると二枚爪になることがあります。一枚に見える爪は、トッププレート・ミドルプレート・アンダープレートの3層からからできています。
乾燥するとトッププレートとミドルプレート、あるいはミドルプレートとアンダープレートの間がはがれて二枚爪になってしまうのです。
見た目に大きな影響を与えるトラブルなので、爪が乾燥しがちな方は注意しましょう。
割れやすくなる
乾燥で爪の油分と水分が少なくなると脆くなって割れやすくなってしまいます。この影響で、爪がボロボロになることもあります。
削ればきれいになりますが、乾燥したままだとすぐに割れてしまうので潤いをとりもどすケアが必要です。
縦筋がはいる
爪に縦筋が入る主な原因は老化現象ですが、乾燥でも同じ症状が現れます。表面を磨いて滑らかにすると目立ちにくくなります。
白っぽくなる
乾燥で爪の油分と水分が少なくなると、爪全体が白っぽくなります。
放っておくと爪が割れる、二枚爪になるなどに発展する可能性があるので、爪が白っぽくなったときはケアを行いましょう。
爪が乾燥すると以上のトラブルなどが起こります。見た目が悪くなるので、気になる方は予防しましょう。
爪をケアして乾燥から守る方法
爪の乾燥が気になるときはどのようにケアすればよいのでしょうか。効果的な方法を紹介するので今日から試してみませんか。
ネイルオイル
爪の乾燥が気になるときはネイルオイルを利用するとよいかもしれません。
ネイルオイルとは、爪に油分を与えるネイルケア専用の化粧品です。キューティクルオイルと呼ばれることもあるようです。
最大の魅力は、スキンケアに利用されるクリームなどより浸透力が高いこと。爪にしっとりなじんで乾燥を防いでくれます。さらに、商品によっては健康な爪を育てる栄養を届けてくれるものもあります。
マニキュアやジュエルネイルなどで爪を酷使しがちな方におすすめの乾燥対策といえるでしょう。
ハンドクリームでケア
わざわざネイルオイルを購入したくない方は、手元のハンドクリームでケアするとよいかも。
爪に浸透させるイメージでしっかり塗り込めば乾燥を防ぐことができます。塗った後にゴム手袋をはめてお湯などで温めればさらに効果的です。
お手軽なので現実的な対策といえそうですよね。
マッサージ
ネイルオイルとハンドクリームでケアするときに合わせて行いたいのが指先のマッサージ。
爪の周辺をマッサージすることで血行が良くなるので乾燥を防げます。ポイントは、気持ち良い程度に行うこと。
指先だけでなく手全体をマッサージしてくださいね。
UVケア
爪そのものが紫外線で日焼けすることはありませんが、紫外線をケアしていないと乾燥が進んでしまいます。
身体に日焼け止めを塗るときに、指先にも塗るようにしましょう。
食生活の改善
もちろん、食生活の改善も爪の乾燥対策になります。
たんぱく質やビタミンA、亜鉛などを欠かさないようにしましょう。ダイエットで無理な食事制限をしていると必要な栄養が不足しがちになるので注意してくださいね。
以上の方法などで爪の乾燥を防げます。どれも簡単なので、気になるものから始めてみてはいかがでしょうか。
爪が乾燥すると二枚爪になる、割れるなどのトラブルが起こりやすくなります。手洗いや家事など身近な習慣が原因なので気を付けましょう。乾燥を防ぎたい方は、ネイルオイルやハンドクリームでしっかり保湿するとよいかもしれません。水分や油分を保てるので、爪が乾きにくくなるはずです♡
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