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妊娠力をアップさせよう!低温期・排卵期・高温期の過ごし方とは?

 

女性の体には月経周期があり、その中でも低温期→排卵期→高温期→月経期というサイクルがあるのはご存知ですか?

妊娠したい、と思っている人なら自分のサイクルを把握し、それぞれの期間に合わせた過ごし方が大切になってきます。

女性の体のサイクルに合わせた過ごし方が、妊活の近道と言っても過言ではありません。

サイクルの中での4つの期間の特徴と、その過ごし方を紹介します。

目次

低温期の過ごし方とは?

低温期は、女性の体のサイクルの中でも一番大切な時期です。

なぜなら、この時期に卵胞が育ち卵子が作られるからです。また、赤ちゃんのベッドになる子宮内膜や、精子を迎え入れやすいおりものが作られる時期でもあります。

低温期は肌や体の調子もよく、つい無理をしてしまいがち。妊活中にとって重要な時期である低温期は、どう過ごせばいいのでしょうか?

体を温める食材を食べる

体が冷えていると血行が悪くなり、卵巣へ十分な栄養が送られません。食事は体を温める食材を取り入れるようにしましょう。積極的に摂りたい体を温める食品は以下の通りです。

○にんじんやごぼう、さつまいもなどの根菜類

○肉・魚・卵・乳製品などの動物性タンパク質

○玄米・胚芽米・全粒粉などホールフーズ

○黒豆や黒ゴマなど色の濃い食品

早めの睡眠をとる

睡眠をしっかりとることもこの時期は重要です。卵胞や卵子が成長するのは主に夜で、夜更かししていると卵巣で使われるはずの血液が、脳や視神経に行ってしまいます。

睡眠不足は卵胞や卵子を成長させるホルモンが不足する原因になります。

忙しくて寝る時間がない、という人も多いと思いますが、そんな時に重視したいのは量より質。

眠る前のスマホやパソコンは控え、ぬるめのお風呂やストレッチで質の良い睡眠を心掛けましょう。

ストレス解消と血行促進

ストレスを感じていると血管が収縮して血行が悪くなります。

また、ストレスから最も大きい影響を受けるのは子宮や卵巣などの生殖器官。ペットと遊んだりアロマをしたり、お気に入りのストレス解消法を見つけましょう。

運動もストレス発散になります。血行も促進され体が温まるのでぜひ取り入れてみてください。

排卵期の過ごし方とは?

妊娠希望であれば、タイミングをとる排卵期もとても大切な時期です。

排卵をスムーズにするため、血行が良くなる食事を摂るようにしましょう。

血の巡りをよくする食べ物は、ネギやニラ、三つ葉や春菊など香りの強いものです。

排卵は夜に起こることが多いので、早めに休むようにしましょう。

強いストレスを感じた時に生理が遅れてしまったことはありませんか?

ストレスを抱えていると排卵も遅れてしまうので、この時期はゆったり過ごすようにしましょう。

高温期の過ごし方とは?

低温期は、体が妊娠に備えて準備を始める時期で、夫婦生活があれば、受精卵が着床するまでの大切な期間です。

高温期はイライラ、むくみ、下腹部痛、頭痛、めまい、便秘などの症状が出ることもあります。

ストレスもたまりやすく体の不調も出やすいので、無理をせず過ごすようにしましょう。

体を冷やす食べ物は控える

高温期は赤ちゃんのベッドである子宮内膜がどんどん厚くなります。

体が冷えていて血行が悪くなっていると、子宮に十分な血液が送られないため、フカフカの温かな子宮内膜が作られません。

低温期で紹介した「体を温める食品」をここでも積極的に摂りましょう。冷たい飲み物や食べ物は控えましょう。

激しい運動などは避ける

受精卵が子宮に移動して着床するまでの間は、無理のある行動を避けるようにしましょう。

マラソンやジョギングなどの激しい運動や、自転車もよくありません。

自転車は直接子宮に振動が伝わるので、乗る時は激しい衝撃を避けるようにしましょう。

ウォーキングなどの軽い運動は、血行が良くなるのでこの時期はおすすめです。

アルコールやカフェインの摂取、薬の服用はしない

妊娠している可能性も考えて、飲酒やカフェインの摂取には注意しましょう。

薬を飲むときも、医師や薬剤師に相談してから。

妊娠の可能性がある場合は自己判断で薬やサプリメントを飲まないようにしましょう。

月経期の過ごし方とは?

妊娠していなければ子宮内膜が剥がれ落ち、生理が始まります。

妊活中の人は、「また生理か・・」とがっかりすることもあるかもしれませんね。

この時期は新しい周期の始まりでもあります。

ここは気持ちをうまく切り替え、次のチャンスの準備期間、と前向きに過ごしましょう。

とにかく体を温める

生理痛を引き起こすのはプロスタグランジンという物質。体が冷えているとこのプロスタグランジンが多く発生してしまいます。

生理中は体の中と外から温めるようにしましょう。

特に子宮のある下腹部と子宮の裏側の腰をカイロなどで集中的に温めると、温熱効果で全身の血行がよくなりポカポカしてくるはずです。

他にも5本指ソックスやレッグウォーマー、腹巻などのグッズを活用してみてください。

冷たい飲み物は、胃腸だけでなくすぐそばにある子宮まで冷やしてしまいます。喉が渇いたら白湯やお茶を飲むようにしてみましょう。

胃腸を冷やすアイスクリームもやめて、サラダや冷奴など冷たいおかずもなるべく常温にしていただきましょう。

生理中はお風呂に入らない人も多いですが、生理中こそバスタブにゆっくりつかって血行を良くしてほしいもの。

水中では経血が出ることはありません。体をキレイに洗ってバスタブに入るとお湯を汚すこともありませんよ。

布ナプキンも生理中の冷えに効果的です。使ったことがない人にとって布ナプキンはハードルが高めかもしれませんが、一度使うとやめられない、という声が多いです。

化学製品のナプキンは長時間つけていると冷えの原因に。布ナプキンにはその冷えがないのが好まれている理由のようです。

また、防寒対策でタイツやレギンスの重ね穿きをしてしまいがちですが、締め付ける服装は血行が悪くなってしまい逆効果ですよ。

薬に頼り過ぎない

生理痛がひどくて痛み止めが欠かせない、という人もいると思います。妊活を機会に薬なしで乗り切る方法を探してみませんか?

妊娠・授乳が始まると、飲める薬が限られてきます。今から薬を減らしていっても早すぎることはありません。

まとめ

いかがでしたか?

何となく生理が来るので周期があることは理解していても、こんな風に4つの期間があることを意識したことはなかった、という人が多いのでは。

今回は4つの期間ごとに過ごし方を紹介しましたが、共通して言えることは「体を温める」と「食生活に気をつける」ということ。

体が冷え血行が滞っていたり、栄養が偏っていると卵巣や子宮の機能も低下、妊娠しやすい体も作られません。

この2つだけはどの期間にいても守るようにしたいですね。

参考文献:中村漢方堂薬品店 子宝相談室 低温期の過ごし方・基礎体温からわかる不妊の原因