予定日を過ぎても赤ちゃんが産まれない!?過期産の定義はいつから?

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予定日より早く生まれてしまう早産も非常に心配ですが、予定日を過ぎてもなかなか生まれてこないのも大きなお腹がはちきれそうで、心配になりますよね。

実はこの予定日を大幅に過ぎても赤ちゃんが生まれてこないことを過期産といいます。

今回はなかなか赤ちゃんが産まれてこない、過期産の定義や原因、対処法などについてみていきましょう。

過期産とは?原因は?

出産予定日はあくまでも「予定日」なので、この日を過ぎても大きな問題はありません。

しかし妊娠後期の大きなお腹を抱えて長い間妊婦生活を送るのは、正直きつくも感じますよね。

あまりにも長期間予定日を超過してしまうことを「過期産」と呼びます。定義としては、妊娠週数42週を超えた妊婦さんを過期産としています。

通常なら妊娠37週0日~妊娠40週0日に生まれてくることが正期産といわれていますので、この週数を少し超えてしまうことはよくある話です。

出産予定日を1日過ぎたくらいでは過期産にはならないので心配はいりません。

 

ただ日本では過期産(つまり妊娠週数42週を過ぎること)の確率が全体の2~3%と非常に低い確率のため、不安に思う妊婦さんが多いことにもうなずけます。

過期産になると、誘発分娩を余儀なくされてしまうため、出産時の母体へのダメージも大きくなってしまいます。

妊娠経過が順調で問題のないマタニティライフを送っていても起こる現象なので、不思議ですよね。

主な原因としては、妊娠週数の数え間違いが原因といわれています。それ以外の原因は未だ明確になっていないのが事実です。

胎児へのリスクはある?

過期産になっても、通常の分娩と同じく、赤ちゃんが正常に生まれてくるので焦る必要はありません。

しかし週数が進めば進むほど、胎盤の機能が低下をしてしまうため、子宮内の酸素が薄くなったり栄養が届かなくなり、胎児は生きにくい状態になってしまいます。

恐ろしいことは、羊水にトラブルが起こり合併症を引き起こしてしまうことです。

合併症には以下のものが存在します。

  • 胎便吸引症候群
  • 胎児機能不全
  • 発育が続いて胎児が巨大化している

それぞれ、詳しくみていきましょう。

胎便吸引症候群

胎便吸引症候群とは、胎盤の機能が低下をし、赤ちゃんが低酸素・低栄養状態になると、胎児の腸が本能的に働きます。

これにより胎内で排泄が行われ、その排泄物を胎児が吸収し呼吸困難になってしまう病気です。

これは呼吸困難を起こしているのですから、命に係わる大きなトラブルです。そのため早急な処置が必要となってきます。

胎児機能不全

胎児機能不全とは、文字通り、胎内で胎児の生きるための機能が停止をしてしまうことです。

この主な原因は、羊水にあります。妊娠週数が大幅に延びると、羊水が減少をします。

羊水が減ってしまうことで、へその緒に圧力がかかり、胎児へ送られるはずの酸素が臍帯圧迫により送られなくなってしまいます。

これが原因で、胎児は胎内で低酸素状態になり、胎児機能不全を引き起こしてしまいます。

胎児の巨大化

妊娠週数が延び、なおかつそれでも妊娠経過が順調ですと、胎内で胎児が成長を続け巨大化してしまうことがあります。

通常でしたら3000~3500グラム以下で生まれてくる赤ちゃんが、4000グラムほどまで胎内で成長をしてしまうと、出産時に母体へのダメージが大きくなります。

あまりにも大きすぎる赤ちゃんの出産は、難産になる確率が上がるので、できれば正期産で生みたいものですね。

過期産と対処は?帝王切開になる?

過期産は前述の通り、はっきりとした原因が分かっていないため、事前に対処をするすべがありません。

それまでは健康だった妊婦さんでも、過期産に陥る可能性があるため、こればかりは予測もできないのが現状です。

しかし妊娠42週を過ぎてくると、母体や胎児に大きなリスクが見られることから、正期産を過ぎた妊婦さんは、最近は早めになんらかの処置を行うのが普通になってきたそうです。

 

予定日までに出産の傾向が見られない場合は、再度妊娠週数の確認を行います。

この確認で問題がなければ良いのですが、

  • 羊水の減少が激しい
  • 胎児の心拍の低下
  • 胎盤機能の低下

等が発見された場合は、早急に誘発分娩となります。

また胎児機能不全が見つかった場合は、緊急性を要する場合は、自然分娩ではなく帝王切開での分娩となります。

胎児にも母体にも問題がなく、通常の分娩で出産が可能な場合でも、妊娠41週を過ぎたあたりから、入院をして誘発分娩に向けての準備を行うことになります。

陣痛促進剤を使い、バルーンを使って子宮口を広げたり、卵膜剥離を行って出産につながるよう刺激を与えて誘発をします。

しかしこれは、あくまでも母体も胎児も健康な状態に限ります。

誘発分娩は、人工的に陣痛を引き起こすものなので、かなりの痛みを長時間感じてしまう可能性があるからです。

予定日を過ぎても焦らないで!

妊娠週数42週を過ぎて、初めて過期産といわれるので、それまではあまり焦らずに神経質になる必要はありません。

いくら妊娠後期とはいえ、妊婦さんが強いストレスを感じてしまうと、胎児に悪影響になります。

ストレスが強いと血流が悪くなるので、胎児に酸素が供給されなくなり、胎内で非常に苦しい状態になってしまうので、出産予定日を過ぎたからといって神経質に焦る必要はありません。

しかし予定日から大幅に日が経ってしまうのは注意が必要です。

時間が経ちすぎてしまうと、胎児はもちろんですが、いつまでも大きなお腹を抱えていなくてはならない妊婦さん自身にも悪影響ですよね。

また大きくなりすぎた赤ちゃんの出産は、想像を絶するほどに過酷です。

3000グラム前後の赤ちゃんを外に出すだけでも過酷なのに、そこから1000グラムも体重の増えた赤ちゃんを出産するのは、とても大変です。

なるべく正期産中に産むことができるように、正期産に入りましたら階段の上り下りをしたり、古いかもしれませんが雑巾がけをしたり、気分が良いときはウォーキングをしたり…と、出産につながるよう意識的に身体を動かすよう心がけてください。

これはあくまでもジンクスですが、焼き肉を食べたり、オロナミンCを飲んだら出産につながった!という声もよく聞きます。

あくまでもジンクスですので、「そんな噂もあったな」程度に頭に入れておいてもらって、出産予定日を過ぎたらトライしてみても良いかもしれません。

 

参考文献:MSDマニュアル家庭版  23. 小児の健康上の問題 新生児の問題

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