妊娠中のチクチクとした痛みは卵巣の腫れによるもの?手術は必要?

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妊娠中に卵巣が腫れてしまうことがあることは知っていますか?

卵巣が腫れたり、卵巣に腫瘍ができたり…といった症状が現れることが多くの妊婦さんにあるそうです。

確かに妊娠をしたばかりのころに、下腹部がチリチリと生理痛のように痛むことがあるのですが、これも卵巣の腫れからくるものなのでしょうか…?

妊娠中にこのような現象が起こるととても不安になりますよね。

なぜ妊婦さんは卵巣が腫れてしまうのでしょうか。

また卵巣の腫れや卵巣の腫瘍は、妊婦さんや胎児の身体にどんな影響があるのでしょうか。

今回は、妊婦さんの卵巣の腫れについてご紹介をします。

妊娠中に卵巣が腫れる原因とは?

妊娠初期に卵巣が腫れることは、実は妊婦さんにはよくある話なんです。しかしよくある話といわれても、やっぱり気にはなりますよね。

ではなぜ妊娠中に卵巣が腫れてしまうのでしょうか。

この卵巣の腫れは、妊娠中の急激なホルモンバランスの変化が大きく影響をしていると考えられます。

妊娠をすると、子宮内で胎児を育てるために女性ホルモンの分泌量が異常になります。

そのためホルモンバランスが乱れ、免疫力も低下をします。

また自律神経が同時に乱れてしまうので、風邪をひきやすくなったり、ストレスを抱え込みやすくなったり…と身体だけでなく心にも大きなダメージを受けやすくなります。

そしてこの多量に分泌をされたプロゲステロン(黄体ホルモン)と呼ばれるホルモンの影響により、卵巣が腫れてしまうのです。

このような妊娠初期のホルモンバランスの影響によってできるランスの腫れを、「ルテイン嚢胞」と呼びます。

ルテイン嚢胞の症状とは?

ルテイン嚢胞が気になるのは、妊娠初期の8~10週くらいまでの妊娠初期のころといわれていて、乱れたホルモンバランスに身体が慣れてくる妊娠15週目頃(妊娠中期以降)には、自然に症状が落ち着いてくるといわれています。

稀に痛みを感じる人もいるそうですが、多くの場合はひどい症状を感じることなく過ごすことができます。

妊娠初期のころは、子宮が大きくなるための準備もするため、下腹部が生理痛のような痛みを伴うのはよくあることです。

そのため、卵巣の腫れが原因で痛みを感じているわけではありません。

このルテン嚢胞は、ホルモンバランスの乱れだけでなく、ストレスも大きな原因といわれています。

妊娠中は、食事の内容や飲み物、生活習慣などに大きな制限が生まれ、気付いていないだけでかなりのストレスを感じているのは事実です。

このストレスが原因で、結果的に卵巣の腫れに結び付いてしまうので、できるだけストレスを感じないように工夫をしながら、適度に息抜きをして、ゆったりと生活をするようにしましょう。

妊娠経過が順調なのであれば、激しくならない程度に運動をすることも気分転換になって良いでしょう。

また好きな食べ物を食べたり、友人と会って会話をしたり…と、なるべくストレスを感じない生活を送るようにしてくださいね。

腫瘍がある場合も!?

ホルモンバランスの変化による一過性で問題のない卵巣の腫れの場合もあれば卵巣に腫瘍ができている可能性もあるので、注意が必要です。

卵巣の腫瘍に関しては、悪性のものと良性のものの2パターンに分けられます。

卵巣にできる腫瘍は、ほとんどの場合が良性といわれているのですが、この良性の場合は、5~10センチ程度の大きさのものであれば、心配をしすぎる必要はありません。

あまりにも腫瘍が大きくなりすぎた場合は、お腹の中でぶら下がっている状態の卵巣がねじれてしまい、そこから血行不良を起こす可能性があるので、切除が必要となってきます。

血流が滞ってしまい、ねじれている部分で破裂をすると激しい腹痛や出血をしてしまうので、注意が必要です。

腫瘍の場合は手術が必要?

良性のサイズが小さい腫瘍であれば緊急手術をする必要はありません。

しかし腫瘍のサイズが大きくて、胎児の成長を妨げている場合は、医師との相談の上、手術を行うこともあるそうです。

これは母体の健康の維持のためでもありますが、胎児の成長を妨げてしまう可能性があるからです。

いつもより下腹部が気になり、しかも痛みを伴っている場合は、妊娠中であっても早めに医師に相談をして今後のためのアドバイスをもらうようにしましょう。

妊娠中期に入れば、身体がホルモンバランスの乱れた状態にも慣れてくるので、自然と腫瘍が小さくなっていきますが、もし小さくならず痛みや出血を伴うのであれば、医師に相談をしましょう。

多くの場合は経過観察をして、切除手術も産後に行います。

出産に邪魔にならない部分に腫瘍ができているのであれば、自然分娩で出産をすることも可能ですので、あまり神経質にならないようにしましょう。

 

もし腫瘍が悪性の場合は、医師との十分な相談が必要となってきます。

腫瘍の進行が遅く、胎児に影響がないのであれば、多くの場合は腫瘍の切除手術は産後に行います。

しかし進行ペースが速い場合は、残念ですが出産を断念しないといけなくなります。

最悪のケースに陥らないためにも、異常を感じたら早めに医師に相談をして対処してもらうようにしてください。

できれば妊娠を望む前に、自分の卵巣の状態を知っておくことも大切かもしれませんね。

このようなチェックは産婦人科で行うことが可能なので、妊娠前に安心材料の一つとして検査を受けても良いでしょう。

安静にして経過観察しよう!

妊娠中の卵巣の腫れは、多くの妊婦さんが経験をしていることです。

急激にホルモンバランスが乱れてしまうので、仕方がないこととも言えます。

しかし妊娠をしているときに腫瘍が見つかりました…と医師から言われたら、とても不安になってしまいますよね。

この不安に思う気持ちは非常によく分かりますが、不安が強すぎてストレスを強く感じてしまうことは悪循環になるので注意が必要です。

卵巣の腫れや腫瘍は、ストレスが原因で起こるとも言われているので、なるべくストレスがたまらないように気分転換をするようにしてください。

妊娠経過が良いのであれば、身体を動かしてみたり、好きな食べ物を食べたりしてストレス発散をするようにしてください。

妊娠初期のころの腫瘍や卵巣の腫れは、誰にでも起こる現象ですので、あまり不安になりすぎたり、思いつめる心配はありません。

胎児のためにも、ストレスのない妊婦生活を心がけてくださいね。

 

参考文献:愛知レディースクリニック 卵巣嚢腫

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