妊娠中の急な嘔吐や下痢。つわりじゃなくてウイルス感染によるもの!?

妊娠中は、体調が悪くなることが多々ありますよね。

薬も飲めない状況で、しかも免疫力が低下をしているので、病気にかかりやすいのはもちろん、疲れの症状が妊娠前よりも出やすいのが特徴です。

気持ちが悪いのは、「つわり」の症状だと思って我慢をしている人はいませんか?

実はその吐き気や下痢は、つわりやホルモンバランスの乱れからくるものではなく、ウイルス感染をして引き起こされているものの可能性も高いです。

今回は、妊娠中のウイルス感染について、胎児への影響についても含めて、詳しくご紹介をします。

そもそも妊娠中は嘔吐や下痢をしやすい

妊娠をすると、妊娠を維持させるために「黄体ホルモン(プロゲステロン)」が多く分泌されます。

そのため妊娠中の女性の身体は、ホルモンバランスがかなり乱れてしまいます。

この黄体ホルモン(プロゲステロン)は、消化器官を弱らせ、消化を悪くする作用があります。

そのため妊娠中は嘔吐や下痢(または便秘)、腹痛を引き起こしやすいといわれています。

妊娠をしていない女性と比べると、ホルモンバランスの影響で、妊娠中はお腹の調子が乱れてしまうので、症状を悪化させないためにも、食生活や生活リズムが極端に乱れないよう注意をしましょう。

早寝早起きはもちろんですが、なるべく消化の良いものを食べて、胃に負担がかからないよう心がけましょう。

ウイルス感染による嘔吐下痢症の場合も!?

妊娠初期のつわりがひどい時期に嘔吐下痢にあった場合、普段からつわりの影響で気持ちが悪くて、「つわりがひどいのかな?」と、あまり気にならないこともあるかと思いますが、ここでの油断は実は禁物です。

その症状は、実はつわりではなく、ウイルス感染からくる急性胃腸炎の場合があるからです。

妊娠中は免疫力が低下しますから、風邪やウイルス性の感染症にかかりやすくなります。

もし急性胃腸炎の場合は、家庭内や職場で嘔吐や下痢をした場合、多くの人に感染をしてしまう可能性もあるので、注意が必要です。

急性胃腸炎の症状とは?

ウイルス感染からくる急性胃腸炎の場合、以下の症状が現れるので、ご確認ください。

  • 激しい嘔吐(水までも吐いてしまう)
  • 水のような下痢(消化不良の場合は白っぽい便が出ることもあります)
  • 腹痛(立っていられないほどの激痛)
  • 高熱(38度以上の高熱)
  • 悪寒(熱が出るため)

上記のような症状があらわれた場合は、つわりではなくウイルス感染からくる急性胃腸炎と考えても良いでしょう。

急性胃腸炎の可能性がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

急性胃腸炎の原因とは?

急性胃腸炎の原因となるウイルスは、ノロウイルスやロタウイルスが挙げられます。

これらのウイルスに感染する要因は以下の通りです。

  • 接触感染(手にウイルスが付着したまま、口に手を触れるなど)
  • 経口感染(ウイルスに汚染された食品を食べるなど)

免疫力が低下している妊娠中は、こういった経路から容易くウイルスに感染してしまう恐れがあります。

こまめに手洗いうがいをすることはもちろんですが、出来るだけ人混みをさけるようにしましょう。

また調理の際は、十分に加熱してから食べるように心がけましょう。

妊娠中は、多くの方がご存知の通り、市販の薬を飲むことができませんので、こういった予防を徹底することが大切です。

 

赤ちゃんへの影響は大丈夫?

結論から言いますと、ウイルス性の急性胃腸炎は胎児に影響はありません。

しかし上記の通り薬が飲めないために胃腸炎の症状が長期化してしまうことがあります。

長時間嘔吐や下痢を繰り返すと、体力が奪われ、水分補給がうまくできないと脱水症状に陥ることもあります。

ウイルス性胃腸炎が胎児に影響がなくても、脱水症状は胎児へ大きな悪影響をもたらします。

お母さんが脱水症状になると、胎児へ送られるはずの血液量が減少し、赤ちゃんがお腹の中で苦しくなってしまうこともあるので、症状が重く長時間水分が摂れていない場合は、早急に病院へ相談をするようにしましょう。

その際に他の妊婦さんへの感染や、院内にいる新生児への感染を恐れて、産科では診察ができないときがあります。

受診をする際は、かかりつけの産科に一度連絡をして、指示を受けるようにしましょう。

水分がかろうじて摂れる状態なのであれば、常温の経口補水液やイオン飲料を少しずつ摂取し(冷たいものは胃に負担がかかるのでNG)、脱水症状にならないよう細心の注意をするようにしましょう。

嘔吐や下痢の対処法とは?

ウイルス性の急性胃腸炎には、特効薬がありません。

そのため妊婦さんでなくても、嘔吐や下痢を続けて、ウイルスを体外に排出しきらない限り症状を治す方法がないのが辛いところですね。

ここで飲みたくなるのが市販薬の吐き気止めですが、妊婦さんは飲むことができません。

赤ちゃんに悪影響が出ることもあるので、絶対にやめましょう。

ノロウイルスの場合、上記の通り、体内に入ってしまったウイルスをすべて排出しないと症状が治まらないので、下痢止めを飲んだり吐き気止めを飲むのは症状が治まらない原因になるので注意が必要です。

自己判断はせずに、病院を受診しましょう!

つわりの症状が出ているときにウイルス感染からくる急性胃腸炎にかかっても、素人ではなかなか見分けがつかないですよね。

症状がいつもと違う場合や、かなりの時間が経っているのに症状が治まらない場合は、つわり以外の病気を疑った方が良いでしょう。

つわりがひどい場合も確かに簡単には症状が治まりませんが、トイレから出ることができないほどの嘔吐下痢の場合は、つわりではありません。

この際は、脱水症状にならないためにも、しっかりと水分を補給して安静にするようにしてください。

妊娠中は、胎内の赤ちゃんに栄養を送るため、母体の免疫力は通常よりもかなり低下をしています。

そのため、少し無理をするだけでも、症状が長引いたり、また人混みに行くだけで風邪や病気をもらってしまいます。

妊娠中(特に冬場)は、ウイルス感染をしそうな環境からはなるべく遠ざかり、外出時は必ずマスクをしてしっかりと対策をするよう心がけましょう。

もしウイルス感染からくる急性胃腸炎にかかってしまった場合は、家族や職場で二次感染をしないように注意をして、外出は控え、症状がひどい場合は病院へ行きましょう。

身体が辛いからといって、独断で市販の薬を飲むことだけは、胎児への悪影響にもつながりかねないので、絶対にやめましょう。

 

参考文献:東京都感染症情報センター 感染性胃腸炎(ウイルス性胃腸炎を中心に)

参考文献:プレママサポートはりきゅう治療院 大阪 足立鍼灸治療院 仁鍼道 妊娠中の流行性胃腸炎

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