健康や便秘に良いと知られているヨーグルトですが、実は女性にとって大変嬉しい美肌も得られる食べ物だったのです。
女性なら誰しもが美しく白い肌に憧れますよね。こちらではヨーグルトの栄養素・働きと合わせて、ヨーグルトに秘められた美肌に導いてくれる力を分かりやすくご紹介します。
ヨーグルトの栄養
原料となる牛乳に乳酸菌を加え発酵させたヨーグルトには牛乳に含まれる数々の栄養素のほか、発酵されて生まれる成分が豊富に含まれています。
そんな栄養素の中から、特に美肌に期待できるものをわかりやすく解説します。
カルシウム
ストレスの影響を受けやすい自律神経は、肌のターンオーバーを司っています。つまり、ストレスは自律神経だけでなく、肌のターンオーバー機能にも悪影響を与えるのです。
イライラを抑制し精神を安定させるカルシウムは、自律神経そして肌のターンオーバーを正常に保つために役立ちます。
タンパク質
ヨーグルトに含まれる牛乳由来のタンパク質は、乳酸菌によって分解されているので吸収率が高くなっています。タンパク質は皮膚を作る上では必須の栄養素なので、効率良くタンパク質を得られるヨーグルトは新しい肌の生成を促進します。
フルーツ酸
ヨーグルトの上澄み液「ホエー」には、フルーツ酸と呼ばれる成分が含まれています。このフルーツ酸はシミ・そばかすの原因となる古くなった角質・メラニンを除去する働きがあります。
ビタミン
ビタミンA | 皮膚の乾燥を防ぎ、健やかな状態を保つ |
ビタミンB1 | 肌の健康を維持する |
ビタミンB2 | 新陳代謝の促進、肌のターンオーバーの正常化 |
ビタミンD | カルシウムの吸収を促進する |
ヨーグルトには、上記のような美肌には、嬉しいビタミン類にも富んでいます。正常な肌のターンオーバーに関わるカルシウム、その吸収を促進するビタミンDを自然に同時摂取できるのも嬉しいですね。
ヨーグルトは体に嬉しいことだらけ!
様々な栄養素が含まれているヨーグルトは、それだけ多くの働きを持ちます。
ヨーグルトを作る際に欠かせない乳酸菌由来の、体に嬉しい働きを大きく3つご紹介します。
1 腸内環境を整えて内側から健康に
ヨーグルトに豊富に含まれる乳酸菌は、腸内環境を正常な状態へと整え便秘の予防に役立ちます。体のありとあらゆる部分に関係する腸内環境を正常にすることで、便秘以外にも健康な体を導くために役立ちます。
免疫細胞の約6割が存在する腸の状態を整えれば、免疫力を高めることができます。その他にも、コレステロール値を下げる、歯周病・口臭予防、悪玉菌の抑制・分解、体内の老廃物を排出する作用が得られます。
2 新陳代謝が上がって美肌に
腸内環境が整えば体本来が持つ機能が正常に働き、新陳代謝が高まります。
新陳代謝が上昇すれば、それに比例して肌の生まれ変わりも活発になったり、消費されるカロリーが増加したりと美肌やダイエットにも♡
3 体だけでなく心も健やかに
腸が正常な状態に整えられると精神面の安定も得られ、体だけでなく心も健やかに!
カルシウムによりストレスの予防・対策も可能となるので、心に関する悩みやイライラもヨーグルトは力を発揮します。
オススメな食べ方
ヨーグルトにひと工夫加えるだけで、さらに美肌への力を発揮してくれる食べ方をご紹介します。
水切りヨーグルト
プレーンヨーグルトの上澄み液(ホエー)を濾し、濃厚なクリーム状にしたものが水切りヨーグルトです。水分を取り除くことで一度に得られるタンパク質が2~3倍に増加します。
肌組織の生成に必要となり、また新陳代謝を高める作用のあるタンパク質を効率良く得られます。
また、分離したホエーはビタミンやミネラルに富みます。捨ててしまうのは勿体無いですよ。
飲み物に足したり、お料理に加えたりといったアレンジによる摂取がオススメです。
ホットヨーグルト
ヨーグルトを温めるとカルシウムの吸収率が高まります。加えて体を冷やさずに済み、血行状態や代謝を低下させないままヨーグルトの栄養が得られるようになります。
しかし、温めすぎると乳酸菌が死滅してしまうので、ヨーグルト100gあたり500wで40秒ほどを目安に温めてください。
温かく胃腸への負担が少ないホットヨーグルトは、冷え性の人やお腹が痛くなりがちな人には最適のアレンジ方法です。
他の食べ物とミックスして相乗効果
ヨーグルトのみを食べるのではなく、他の食べ物とミックスすれば相乗効果でより高い美肌効果が得られます。
フルーツ:りんご、バナナ、キウイ、オレンジ、イチゴ、プルーン(食物繊維やビタミンを豊富に含むものがオススメ)
きなこ:大豆イソフラボン、食物繊維、ビタミンEが豊富
はちみつ:低カロリーでビタミン類が多く、乳酸菌を増やす作用も
シリアル:ビタミンやミネラル、そして食物繊維をバランス良く含む
ヨーグルトの整腸作用を促す食物繊維に富むものや、ビタミンが豊富な食材を選ぶことがポイントです。
夜に食べる
ヨーグルトを食べるベストタイミングとしては、肌が生まれ変わる夜22時~深夜2時の「肌のゴールデンタイム」に合わせた寝る前になります。
このタイミングで摂取すれば、乳酸菌が睡眠中に腸内環境が整えてくれる他、血行が促進されます。すると、肌の生まれ変わりが活発になり翌朝の肌の状態もベストな状態になるだけでなく、お通じもスッキリします。
また、夜のヨーグルトは二日酔いや、胃痛予防、さらにはリラックス効果によって快眠をもたらします。
適量の無糖のヨーグルトであれば、太る心配がなくダイエットに悪影響を及ぼしません。むしろ、少量でも空腹感を満たすので、夜の間食としては最適です。
他にもこんな使い方が!
ビタミンB群が肌のターンオーバーを促すほか、ホエーに含まれるフルーツ酸の肌に優しいピーリング作用が得られるヨーグルトは、フェイスパックの材料としても役立ちます。
作り方
ヨーグルトと小麦粉を1:1の割合でよく混ぜ合わせるというのが、パックの基本的な作り方です。
使用するヨーグルトは、無糖・無添加のものが理想です。
保湿効果の高いはちみつ、浸透力の促進と保湿効果のあるオリーブオイル、そして肌の修復を促すココアを合わせるのもオススメです。それぞれの食材は、ヨーグルトや小麦粉の量に対して0.5にしてください。
例えばヨーグルト+はちみつの場合には、ヨーグルト大さじ1、小麦粉大さじ1、はちみつ小さじ1の割合になります。
垂れてくる場合には、小麦粉を少しずつ加えて硬く調整しましょう。パックに雑菌を入り込ませないよう、清潔な手で作ってくださいね。
使い方
ヨーグルトや様々な食材から作ったフェイスパックは、たっぷりと厚めに顔にのせます。
5~10分程度おいたあとに、丁寧にきちんと洗い流しましょう。
洗い残しやすすぎ残しがあると肌へのダメージとなるので、洗顔をきちんと済ませてくださいね。
パック中に肌の異常を感じた場合には、すぐに洗い流してください。
注意点
ヨーグルトパックが肌に良いからと毎日パックしてしまうと、ピーリングによって必要な角質さえも除去し、肌のバリア機能を低下させてしまいます。
週に2~3回程度の頻度で行いましょう。
1回のパックで使い切れなかったものは、冷蔵庫で保存しましょう。
手作りのパックには防腐剤が含まれていません。
1週間以内に使い切らなければ腐ってしまい使用不可能となるので、保存の際には使用期限を気に留めてくださいね。
また、ピーリング後の肌は敏感で、紫外線のダメージを受けやすい状態です。
パックの後にはしっかりと紫外線対策を行い、シミやそばかすを予防しましょう。
盛田屋 豆乳ヨーグルトパック
ヨーグルトパックを手作りして使うことに抵抗がある人には、盛田屋から発売されている「豆乳ヨーグルトパック」がおすすめです。
大豆イソフラボンが豊富な盛田屋の豆乳、はちみつ、ローヤルゼリー、シソエキスそしてヨーグルトと、食品由来の肌に優しい美容成分がたっぷり配合されています。
しっかりと美肌効果が得られるので、肌の悩みが多い女性でも安心して使用できます。
手軽なヨーグルトで美肌を手に入れよう!
ご紹介したように、身近な食材であるヨーグルトには、健康を維持しながら、体の内そして外からきれいになることができます!
食べ方、使い方も色んなアレンジができるので、自分にあったものを見つけてください。