暴飲暴食をしてしまったとき、お酒を飲み過ぎてしまったとき・・・なぜか次の日にニキビが出来ていた。なんてことはありませんか?
ニキビができる位置によって、内蔵のどこがダメージを受けているのかも分かるほど、ニキビや吹き出物と内蔵の疲れとは深い関係があるんです。
今回は、内蔵の不調がニキビを作るメカニズムや、その対策についてご紹介します!
肌と内臓の密接な関わりとは?
お肌の調子と内蔵には深いつながりがあります。
内臓の働きが悪くなると、肌にどのような悪影響が現れるのかを部位別に見てみましょう。
肝臓が悪い場合
内蔵の中でも1番大きく、アルコールを分解してくれる働きのある肝臓。解毒や新陳代謝、体内環境を正常に保つための多くの役割を担う臓器です。毎日アルコールを飲む習慣があったり、大量にお酒を飲んだりすると肝臓に強い負担がかかります。
その結果、肝臓の調子が悪くなってしまうと解毒の機能が下がり、血液が汚れてしまいます。汚れた血液が皮膚に行き渡ると、お肌にニキビや吹き出物として現れてしまうのです。
ニキビのほかにも肌のくすみや乾燥などの肌トラブルが起こりやすく、更に肝臓の状態が悪化すると黄疸が出てくるため注意が必要です。
肝臓は「沈黙の臓器」とも言われ、不調になかなか気づきにくくいつの間にか重篤な症状になることがあります。
胃腸が悪い場合
胃は消化器官として毎日働いていますが、不調になると消化がうまくいかなくなり、胃潰瘍や胃もたれなど不快な症状を感じるようになります。
腸は小腸と大腸から成り、胃で消化した食べ物から栄養素や水分を吸収して、残りの老廃物を便として体外に排出する働きがあります。
ところが、暴飲暴食やストレスなどで胃腸の調子が悪くなると、便秘や下痢を引き起こします。
特に便秘はお肌の大敵です!
腸内にずっと老廃物が溜まり、その間もどんどん水分は吸収されて便がかたくなり、ますます便秘がひどくなってしまうという悪循環になるのです。
便秘になると、腸内の老廃物や有毒成分が血管を通って全身を巡ります。
本来ならば体外に排出されるべき毒素がまた巡ってくるので、肌に届いた毒素はニキビや吹き出物などのトラブルとなって現れます。
ニキビの場所でわかる内臓不調
ニキビが増えてきたら、まず考える対策はスキンケアではないでしょうか?
もちろんそれも大切ですが、ニキビが内蔵の不調によって引き起こされている可能性がある場合は、ここ最近の生活を振り返ってみましょう。
ニキビが出来る場所によって、どの内蔵に負担がかかっているのかがわかります。
おでこ・眉間
「胃、小腸、肝臓」に負担がかかっている時にできます。
目のまわり・こめかみ
「腎臓、肝臓」に負担がかかっています。
寝不足、生理不順、血行不良の場合や、アルコール、喫煙、インスタント食品をよく食べる場合にもニキビができます。
鼻まわり
「肺、大腸、胃、呼吸器系」に負担がかかっています。
消化不良、胃もたれ、鼻炎、気管支炎があるときにニキビができます。
右頬
「胃、小腸、肺」の負担がかかっています。
気管支炎、風邪、のどの痛みがある場合にニキビが出来やすくなります。
左頬
「胃、小腸、肺、肝臓」に負担がかかっています。
生理トラブル、血行不良、寝不足の場合にニキビが出やすくなります。
口まわり
「胃、小腸」に負担がかかっています。
暴飲暴食、偏った食事をしているとニキビが出やすい場所です。
あご・フェイスライン
「腎臓」に負担がかかっています。
婦人科疾患、むくみ、冷え性や体が疲れている場合にニキビができやすくなります。
それでは、負担のかかっている臓器を休ませて本来の機能を取り戻すには、どのようなことに気をつけると良いのでしょうか?
内臓を休ませるためのポイント
疲れた内蔵を休ませるためのポイントは以下の通りです。
- 腹八分目でSTOP!暴飲暴食・飲酒は控える
- 禁煙する
- 水分補給をしっかりする
- 脂肪や糖質を控える
- バランスの取れた食事を心がける
- 適度な運動をする
- 過度なダイエットをしない
内蔵の疲れを取り除き、本来の機能を取り戻すために必要なことは「健康的な生活」です。
日々の生活習慣を見直して悪い習慣をストップし、内蔵を休ませましょう。
特に食生活においては、消化器官を休めるために暴飲暴食は厳禁!腹八分目を心がけましょう。
食べ過ぎると胃がパンパンになって重くなり、消化に時間がかかるため疲労に繋がります。
スナック菓子やインスタント食品などの加工食品はなるべく避け、炭水化物などの糖質や、脂質を取りすぎることも胃腸を傷める原因になるので避けましょう。
逆に過度なダイエットはエネルギー不足になり、内蔵機能が低下してしまいます。
栄養バランスの取れた食事は内蔵の調子を整えるだけでなく、美容の基本ですね。
お酒も休肝日を設け、無茶な飲み方は控えるようにしましょう。
大量のアルコールは肝臓の解毒が追いつかずにフル稼働状態になり、胃腸にも大きな負担になります。
また、水分をしっかり取ることで血液をサラサラにしてくれます。1日に2リットルを目標に水をこまめに飲みましょう。
知ってたら得!内臓に効くツボとは?
体には、内蔵の働きを良くしてくれるツボがたくさんあります。
ツボを押す時は、1.2.3と数えながら押し、また3つ数えながら緩めます。
これを5回程繰り返しましょう。
また、ツボは左右同じ場所にあるためどちらを押してもOKです。
押すだけで調子の悪い部分が改善されますので是非取り入れてみてくださいね!
内臓全般のツボ・・・「中脘(ちゅうかん)」

みぞおちとおへその真ん中。
内臓全般の働きを活発にする効果があります。
胃腸のツボ・・・「肝兪(かんゆ)」「脾兪(ひゆ)」

肩甲骨の下端から2つ下の背骨のへこみと、第11.12胸椎の間から指2本分外側。
胃腸の機能を高める効果があります。
肺のツボ・・・「太淵(たいえん)」

手首のしわがある部分、親指側の端。
肺を元気にして機能を高めます。
肝のツボ・・・「太衝(たいしょう)」

足の甲の、親指と人差し指の間のくぼみ
生理痛、目の下のクマ、自律神経の乱れを整えます。
腎のツボ・・・「太渓(たいけい)」

内側のくるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみ
腎臓の機能を高め、疲労、むくみ、足の疲れや代謝アップに効果があります。
万能ツボ・・・「合谷(ごうこく)」

手の親指と人差し指の間、人差し指側の骨の真中にあるくぼみ。
合谷は万能ツボとも言われ、ニキビや吹き出物だけではなく、頭痛や肩こり、便秘など沢山の効果があります。
まとめ
以上、内蔵の疲れとにきびや吹き出物の肌トラブルの関係を見てきました。
毎日の積み重ねで徐々に疲れが蓄積する内蔵は、日々の生活を意識改善することで負担を減らすことができます。
内蔵の調子が悪いなと思ったら、ツボ押しや健康的な生活を心がけて少しずつ改善していくことで内蔵機能が回復します。
内蔵の疲れを取り除いて、きれいな肌を作りましょう!