毎日清潔にしているはずのあなたの顔にも、実はダニが住んでいるって知っていましたか!?
女性にとってはなんとも許し難いこの事実。
しかも、そのダニがニキビを作る原因になるのです!
それでは、顔に住み着くダニと、取るべき対策について知っておきましょう。
顔ダニって?
大人の顔のほぼ100%に住んでいるという顔ダニ。
はじめて聞くとビックリしてしまいますが、どのようなものなのでしょうか?
顔ダニとは何か?
顔ダニはニキビダニとも呼ばれ、学名は「デモデクス」というなんとも恐ろしい名前がついています。
実はこのダニ、人間の毛穴に生息しているため、清潔にしている皮膚の上にも必ずいるものなのです。
大きさは0.1~0.4ミリほどで肉眼では見えません。
体長の長さによって「デモデクス・フォリキュロラム」と「デモデクス・プレビス」という2種類があり、それぞれ毛根と皮脂腺に住み着いています。
特にニキビの内部に多数発見されるため、「ニキビダニ」とも呼ばれます。
顔ダニの特性
顔ダニの寿命はわずか2週間〜1ヶ月ですが、3回も脱皮を繰り返します。
メスは一度に50個ほど産卵し、成虫までのサイクルも10日ほどなので短期間で増殖します。
つまり、1匹のメスが肌に住み着くと、その3ヶ月後には約1300万匹という、気を失いそうになるほどの数のダニが毛穴に繁殖するのです。
顔ダニは皮脂腺や毛穴に住み着き、頭や顔にはとりわけ多く住んでいて、皮脂をえさにしています。
しかし、増えすぎると細胞や栄養分まで食べてしまい、抜け毛や肌トラブルの原因ともなります。
また、顔ダニは夜行性で夜になると毛穴から出て来て排泄物や死骸としてお肌を汚し、朝になるとまたメイク汚れやクリームをつけて毛穴に戻って行きます。
朝晩にきちんと洗顔し、顔ダニが増殖しないよう、清潔な環境を作ることが大切なのです。
顔ダニの役割
顔ダニはなんのためにいるのでしょうか?
皮脂をえさとする顔ダニは、余分な皮脂を食べてくれるため、増えすぎなければ肌トラブルを起こすことはありません。
逆に全くいなくなると肌の皮脂バランスが崩れてしまうとも言われています。
美肌を保つ秘訣は、顔ダニが異常繁殖しないようにバランスを保つことなのです。
顔ダニがおよぼす悪影響
顔ダニが大量発生すると起こってしまうお肌のトラブル。
「ニキビダニ」と呼ばれることからも、一番多い症状はにきびです。
他にも以下のような症状が起こります。
- 乾燥
- 肌荒れ
- くすみ
- 老化
- 毛穴の詰まりや開き
ダニが増えることによって、細胞の必要な栄養分まで奪ってしまい肌の乾燥を招いたり、ダニの鋭い爪に肌が傷つけられて肌荒れやくすみを引き起こしたりします。
また、メイク汚れを体につけたままダニが毛穴に出入りすると、毛穴の詰まりや開きの原因にもなります。
頭皮に住み着いたダニは、毛根の栄養素まで吸い取ってしまい抜け毛の原因にもなるのです。
このように、顔ダニの増殖はあらゆる肌トラブルを引き起こすことがわかりました。
それでは、ニキビダニが増えてしまう原因について見て行きましょう。
ニキビダニが増える原因
顔にニキビダニが増えてしまう理由は以下の通りです。
洗顔が完璧ではない
洗顔が不十分、すすぎ残しがあるなど、皮脂が残っていると顔ダニは繁殖してしまいます。
最悪なのはメイクしたまま寝てしまうことで、毛穴から出て来た顔ダニがメイクをくっつけて毛穴に戻ってしまうため、毛穴を詰まらせニキビを作る原因になります。
皮脂の過剰分泌
栄養の偏った食生活や、ホルモンのバランスが乱れることによって顔ダニのえさである皮脂が増えるため増殖の原因となります。
ステロイド剤の副作用
アトピー性皮膚炎などでステロイド剤を長期間使用していると、お肌の免疫力が落ちて顔ダニが増殖してしまうことがあります。
人から人への感染
実は、生まれたての赤ちゃんには顔ダニはいないのです。
大人になるとほぼ100%の人に顔ダニは生息しているのですが、その理由には頬の接触などで簡単にダニがうつってしまうことにあります。
ニキビダニの対策方法
ニキビダニを増やさず、適度なバランスを保つための対策は以下の通りです。
朝と夜の正しい洗顔
ニキビが出来た肌は刺激に敏感になっています。
低刺激の敏感肌用スキンケアを使い、洗顔は朝と夜にしっかりと行います。
その際、しっかりと泡立てて皮膚をこすらないことが大切。
特に顔ダニが活動する夜にはしっかりとメイクを落として、肌を清潔に保つように心がけましょう。
拭くだけのメイク落としは、どうしてもお肌にメイク汚れが残りがちになります。
普段使いにはしないほうが良いでしょう。
油分をおさえた食事
皮脂の過剰な分泌を抑えるために脂っこい食事や甘いものは控え、野菜などビタミンやミネラル豊富な食事を心がけましょう。
またニキビが出来ているお肌は、ビタミンB群やビタミンCが欠乏しやすいため積極的に摂りましょう。
薄めのメイクにする
ニキビができている肌に刺激は禁物です。
毛穴をふさいでしまう高いカバー力のファンデーションや下地は、ニキビの炎症を悪化させますので避けましょう。
薄づきのパウダーファンデーションなど、肌への負担が軽いメイクがオススメです。
ステロイド剤をやめる
ステロイド剤は一時的に使う分には効果を発揮しますが、長期間の使用はお肌の免疫力を落としてしまうため、出来れば避けたほうがよいでしょう。
顔ダニ対策ソープを使う
顔ダニ対策用の薬用石けんとして作られたA・I・Dソープというものがあります。
顔ダニが嫌がる植物由来の「フィトンチッド」成分が配合されています。
医薬部外品で、ニキビや吹き出物にお悩みの方にオススメです。
まとめ
私たちのお肌に住み着く顔ダニ。
皮膚の余分な皮脂を食べてくれ、肌のバランスを保つ存在でもあります。
顔ダニが異常繁殖してしまうと肌トラブルにつながるため、正しい洗顔や肌を清潔に保つことを心がけ、上手に付き合って行きたいものですね。
