外壁塗装は外壁の進化とともにその方法や塗料の種類も進化し、知識が必要な作業となっています。
それだけに、事前に知識のないまま悪徳業者につかまると、予想外の価格を提示されたり、施工に欠陥があるなどトラブルのもとになってしまうこともあります。
その意味では業者自身も勉強していかないといけないのですが、今話題の外壁塗装の塗料に「ガイナ」というのがあります。
「ガイナ」とはいったいどのような特徴があるのでしょうか。
外壁塗装は外壁の進化とともにその方法や塗料の種類も進化し、知識が必要な作業となっています。
それだけに、事前に知識のないまま悪徳業者につかまると、予想外の価格を提示されたり、施工に欠陥があるなどトラブルのもとになってしまうこともあります。
その意味では業者自身も勉強していかないといけないのですが、今話題の外壁塗装の塗料に「ガイナ」というのがあります。
「ガイナ」とはいったいどのような特徴があるのでしょうか。
ガイナとは断熱セラミック塗材です。言ってしまえばこれだけなのですが、これがすごい効果があるのです。
シリコン系素材にせよ、フッ素系素材にせよ、塗膜というのはほとんどが樹脂成分となっています。
つまり、ゴムのような膜で壁をコートしているイメージがわかりやすいと思います。
ところが、ガイナの場合は乾燥した状態で樹脂成分は20%、80%はセラミックビーズでできているのです。
このセラミックビーズがガイナの特徴でもあります。
ガイナに含まれるセラミックビーズは中が空っぽになった球状で、表面のセラミック部分で太陽熱を反射・屈折させる上、中が空洞なので熱が伝わりにくいという効果があります。
セラミックビーズの効果は、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせる家を実現することです。
セラミックビーズが夏は外からの熱を反射・屈折させるため、遮熱効果に優れた外壁となります。
ガイナの製造メーカーである日進産業が公開しているデータでは、室内空気温度が20℃で、壁・天井の表面温度が40℃である部屋の体感温度は30℃となります。
しかし、ガイナを塗布した場合、室内空気温度が同じ20℃でも、壁・天井の表面温度が室内空気温度に順応して低くなり、体感温度は10℃も低くなります。
天井の表面温度が上がらないため、冷房費の節約にもなります。
ガイナのセラミックビーズの中が 空洞であることから、熱の伝導率が低い状態になります。
このため、ガイナを壁面に塗装すると、熱移動が制限されます。
さらに、冬は夏とは逆に熱が寒い外部へ逃げてしまわないので、温かくなります。
同じく日進産業が公開しているデータでは、ガイナを塗装してある場合としていない場合とでは、室内の体感温度で10℃も差があります。
冬場に暖房すると気になるのが結露。サッシの窓には水滴がびっしりついていることもあります。
この結露が建物の壁や柱にできると家の劣化がすすみます。
結露のメカニズムは、暖かい水蒸気をいっぱい含んだ空気が冷やされ、「飽和水蒸気量」を超えると余分な水蒸気が水に変化することで起きます。
乾いたグラスに冷えたビールを注いだ瞬間に水滴が付着するのもこの現象です。
家の場合、外気温と室内気温の差が大きいと結露しやすくなります。
熱が移動するとき、冷たくなった窓付近の空気が急激に冷やされ、結露します。
目には見えませんが、断熱が十分でないと、柱や壁にも結露が起きている可能性があります。
ガイナは、壁と室内の温度差を少なくするため、壁の内側で結露が起きるのを抑える効果があるのです。
具体的には、塗膜が周辺の温度変化に適応して塗膜面が室温にあわせて同じ温度に近づくことで熱の移動が少なくなり、結露の発生を抑制するのです。
外壁の耐用年数に大きく影響するのが紫外線。西日の当たる側の壁は特に劣化が早く進みます。
ガイナは紫外線を吸収して壁材に紫外線が透過するのを防ぎます。
ちょうど日焼け止めクリームを塗った場合のお肌をイメージしてもらえればわかりやすいと思います。
実は紫外線吸収率はこの日焼け止めクリームを塗った場合よりも高く、紫外線をカットするのです。
この効果によって、通常の2~3倍の耐久性能を持つようになります。
さらに断熱効果が高いことや結露を抑える効果で建物の膨張・収縮を最小限に抑えることができ、耐久性が増します。
ガイナは水性塗料で、有機溶剤を使わないことから、外壁だけでなく、室内塗装にも用いることができます。
外壁塗装に使う場合でも、有害物質を使わないことは作業員の安全性を確保する面でも有益です。
特に内装用ガイナは、室内空気環境の安全性の目安となる、F☆☆☆☆(フォースター)(ホルムアルデヒドの発散量がゼロか微小)を取得しています。
外壁塗装に使うガイナは、F☆☆☆☆(フォースター)を取得していませんが、同程度の安全性能を持っています。
ガイナを内装に使うと、セラミックに持つ透湿力で適宜水蒸気を通すので、カビや結露の防止にも役立ちます。
外壁塗装では建物のデザインに合わせて色の選択もポイントになってきます。
一般の塗料では約600色の中から選ぶことができるので、自分の思ったとおりの色を出すことができます。
一方、ガイナの場合は、透明・濃色・原色に近い色は出せません。ですので、約260色の中から選ぶことになります。
とはいえ、原色に近い色は一般住宅には余り用いない色であり、これだけあれば十分ともいえます。
ガイナでは、標準色(52色)が住宅ではよく使われており、実際に施工事例を参考にできます。
また、ガイナの主成分はセラミックであることから、ツヤあり塗料は選択できません。
しかし、塗り替えの場合は真新しさよりも自然な風合いが出るともいえ、かえって違和感なくすみます。
住宅の形状、大きさ(面積)等によって価格は違ってきますが、ガイナの価格はシリコン塗料の1.5倍以上します。
さらに経験のない業者だと、ガイナ専用の「下塗り」の塗料が日進産業から発売されていないので、ガイナを塗るのは難しいポイントになります。これも価格を引き上げる要素になります。
フッ素加工品・テフロン加工品・PP(ポリプロピレン)・PCB(ポリカーボネイト)などにはガイナを塗布することはできません。
こういった条件が加わってくため、自由度の高い塗装剤ということは難しいという側面があります。
ガイナは耐久性能がよくなる一方で、費用も高くなりがちです。
インターネットではいくつかの業者の施工時例を見ることができますので、参考にするとよいでしょう。
おおよその相場ですが、シリコン塗料の場合、40坪で100万円弱なのに対して、130万円ほどかかります。
施工費用の違いは、主に塗料の価格によるものですが、下塗り剤の塗料が費用を押し上げている場合もあります。
それ以外では、普通の塗装工事と同じなので、余りにも高額の場合は、塗料以外で高くなっている箇所はないか、注意してみましょう。
まだまだ十分に普及したとはいえないガイナですが、実際に評価はどうでしょうか。
立地条件等では思ったような効果は発揮できないようですが、これはどのような塗料でも起きることで、悪い口コミの中には過度な期待をしすぎたために起きていると考えられる事例も多いです。
新しい塗装剤「ガイナ」ついて、多方面から紹介をしてきました。
費用は高くなりますが、ガイナは性能が優れているためおすすめしたい塗装剤です。
では、実際にガイナで外壁塗装をしようと考えた時に、大切なのが業者選びです。
業者の探し方、選び方について紹介します。
まず何度も説明をしているとおり、ガイナは新しい素材であるため、取り扱いをしている業者が少ないのです。
取り扱い業者を探すことが、まず最初に突破しないといけないハードルです。
ガイナは新素材であるが故に、取り扱いはしていても過去に塗装実績のない業者もいます。
ガイナでの塗装実績がなくても長年の実績でちゃんと仕上げてくれる業者ももちろんいますが、素人目での判断は難しいといえます。
信頼できる業者を見つけたからといって、一社だけから見積りをとり決定してしまうのは危険です。
工事費用には定価がないため、複数の見積りを比べてみることで初めて適正価格を知ることができます。
業者を一社探すだけでも大変な労力ですが、諦めずに複数から見積りを取るようにしてください。
ここまで説明した通り、ガイナで外壁塗装をする場合の業者探しから業者選びまではとても時間と労力が必要です。
そこで、そんな労力から解放されるために外壁塗装の一括見積サービスの利用をするといいでしょう。
一括見積サービスはいくつかありますが、中でも「外壁塗装110番」が一番のおすすめです。
外壁塗装110番に登録されている塗装業者は、独自審査に通過した技術に信頼のおける業者ばかりです。
新素材ガイナの塗装をおまかせするのにも、安心して依頼できる点がおすすめの理由です。
また、一度の情報入力で複数の業者から見積りを取れるため、手間が減る上に最適価格の業者を探すことができます!
見積り金額には数十万円の差が出ることもあるので、金額を見比べられる点はメリットとして大きいです!
ガイナは断熱効果や遮音効果を始め、多くの効果が期待できる外壁塗料です。
その分、材料費が高くるため、できる限り施工費を抑えて塗装を行うことで負担をう減らすことができます。
ただ、外壁塗装は10年ほど使い続ける大きな買い物です。安かろう悪かろうで選ぶと、後々後悔をしてしまうことは間違いありません。
外壁塗装110番で一括見積を行えば、優良業者の見積りから比較をして選ぶことができます。外壁塗装の際は利用してみましょう。